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本から学んだこと。#1 『仮説思考(内田和成)』
こんにちは、怠惰な優等生・樋口です。
今はお仕事的に余裕があるので、インプット集中期間としています。
インプットだけでは意味がない、ということで、アウトプットをするために、「本から学んだこと」シリーズを作りました。
基本的にビジネス書・自己啓発本がメインになると思います。
それではシリーズ第1弾行ってみましょう!
今回読んだ本。
東洋経済出版、内田和成さんの『仮説思考』を読みました。
内田さんはボストンコンサルティンググループで長く働かれていて、BCG日本の代表もされていたんですね。
すごく有名なこの本ですが、今まで読んだことがなく…。
最近自分の弱点として、ロジカルシンキングや構造化というキーワードが出てきたので、思考法系の本を読みたいと思い手に取りました。
仮説って何?なんで重要なの?
仮説とは、「情報収拾の途中や分析作業以前にもつ『仮の答え』」を指し、
仮説思考とは、「情報が少ない段階から、常に問題の全体像や結論を考える思考スタイル、あるいは習慣ともいうべきもの」を言うそうです。
なぜ仮説思考が大切かと言うと、
仮説思考を使うと、「手元にあるわずかな情報だけで、ストーリーの全体構成を作ることができる」ようになるからだそうで。そんなことができるなら確かに大事ですよね。
仮説思考で「自分なりにある程度まで踏み込んだストーリーを組み立て、それが正しいかを調べ、間違いに気がついたら軌道修正をした上で、改めて他のストーリーを考える」ことができると、目的思考・結果思考で考えられるようになるので、成果に結びつきやすくなる上に効率的に仕事を進められるようになります。だから仮説思考は大事なのです。
どうやったら仮説思考が身につくの?
仮説を立てられるようになるには、経験が大切です。
世の中にある”事実”を元に、So What?(「だから、何?」「だから、どうする?」)を考えたり、「なぜ?」を繰り返して、思考を深めることが必要となります。
ただし、自分が立てた仮説を一人でしまいこんでおくのではなく、身近な人(家族や同僚、上司など)に話してみることも必要です。人に話して見ると感想を言ってくれたり、仮説思考ができる人だと自分が考えた仮説がよかったのか悪かったのかを判断してもらえる可能性もあります。そんなチャンスを逃すのはよくないですね。
さらに、仮説は検証することでブラッシュアップされます。仮説を検証するためにもディスカッションが大切ということです。
仮説を考える時に気をつけること。
仮説を考える際に、情報が少ないと不安になると思います。
だからといって、闇雲に情報収拾することは意味がありません。情報収拾するにも仮説を持つ必要があります。
意思決定をする際に、今すでにある選択肢を狭めてくれる情報が役立ちます。そのような情報を必要に応じて収拾すべきなのです。
分析にも同様のことが言えます。分析も意思決定を早めるために利用すべきものです。
先に仮説を構築して強い問題意識をもち、問題解決に必要な分析を選択して、その情報だけを拾い上げていくことが重要となります。
仮説を考えたらストーリーを構造化する
「ストーリーの構造化」とは、今回のストーリーをこういう内容で作り、こういう構成で仕立てようという全体のシナリオを作ることを指します。
ストーリの構造化を行うためには、最初に仮説思考の結果、はっきりした課題をシンプルに表現します。次に課題を解決するための提言を述べます。
課題と解決策だけではわからないので、補足として、まず何が原因でどんな現象が起きているのかを現状分析として少し詳しく語ります。次に解決策の具体的な中身やどのように実行していくかを解説しまうす。
この全体のシナリオを考えていく際に、”聞き手”の立場に立って考えることが重要となります。
内容はもちろん、話す順番も検討する必要があります。相手の頭に疑問が浮かばないように、共感してもらえるように考えることが重要です。
実際の仕事でトレーニングするには。
実際の仕事の中では、2つのことを意識するといいでしょう。
①相手のメガネをかけてものを見る
②上司の意思決定をシミュレーションしてみる
①相手のメガネをかけてものを見る
相手のメガネをかけてものを見るというのは、相手の立場に立って考えることを指します。
ここでいう”相手”はお客さんかもしれないし、社内の人かもしれません。
自分が言いたいことを言う相手や、自分が作った資料を読む相手を指します。
その人の立場で考えてみることで、今までと違う発想やより建設的な提案につながる仮説を生むことができるようになるようです。
②上司の意思決定をシミュレーションしてみる
もし自分が上司なら、今ある問題解決に際し、どのような意思決定をするかを考えてみるといいでしょう。
その際に、どんな仮説を立ててどう判断するかを考えてみます。
その上で実際の上司の判断の結果とすり合わせてみたり、考えたことを上司にぶつけてみたりすることで、より仮説を立てる能力が向上していくと考えられます。
そして、その経験がのちに上司と同じ立場になった時に活きてくると思います。
最後に。
内田さんの最後の言葉がとてもよくて響いたので、引用させていただきます。
すべては経験なのだ。現場での経験を積み重ねることで、短時間で質の高い仕事ができるようになるための仮説思考力をぜひとも身につけてほしい。
自分が勘が悪いとあきらめる必要はない。いくら確率が悪くても繰り返し仮説構築・検証を行う根気と学習能力があれば、仮説思考力は必ず高まる。
この言葉を胸に、まずは日々の仕事の中で”So What?”と”なぜ?を繰り返す”ことを意識して生きたいと思います。
事実だけを伝えることや、作業報告には意味がないので、実際に自分が作業した結果何がわかったのかを伝えられるような人財になりたいと思います。
それでは。最後まで読んでくださった方の人生に少しでもプラスになりますように。