字の綺麗な人が好き

新生活応援フェア。この時期になるとあちこちの店で展開されるイベント。
家電量販店なら冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなどの基本セットが売られたりしますね。

私の働いている書店でも、新生活、というよりは新しい習慣を身につけたい、新しく学び始めたい人向けの本がよく売れています。独学大全とかね。

英検や漢検の問題集なんかも。
春になると学びたい欲が高まるの、よーく分かります。

最近レジに入っていて目につくのが、ペン字練習帳。
「あ、この本、私も持ってます♡」などと声には出しませんが、一緒に綺麗な文字を目指しましょうね、と心の中で応援しながら袋に入れてお渡ししています。
私は中塚翠涛さんの字が好き。

ペン字の本、最近は男性がよく買っていかれるんですよ。以前は圧倒的に女性が多かったのに。
いいね!字の綺麗な男子、好きだぞ!

字が汚い人は嫌い、ということではないんです。人に読まれることが前提の書類なんかを「読めるもんなら読んでみろ」という字で書く人は、「思いやりのない人だな」と感じます。

本の予約や取寄せ注文ではお客様に名前と電話番号を記入してもらうんですが、適当に書き殴られて「マジで読めん...!」って人が稀にいるんですよね。数字の0と6の区別がついてない人とか。その場で普通に聞きますけどね、「すみません読めなくて」って笑。

困ることが多かったので、自分が書くときは、読む人がストレスなく読めるような文字を心掛けています。美文字ではないけれど、読みやすい字。

下手でもいいんですよ。読み手を意識して丁寧に書いた文字って、どんなに下手くそでもちゃんと読めるし分かりますからね。

夫は字が綺麗です。性格はいい加減だけど、文字だけは綺麗。筆で書いたらほんと上手い。似合わん。
逆に私は硬筆派なので、筆を持つと人格が崩壊します。筆で書く必要があるときは夫に丸投げです。
筆で書いた美文字を自慢げに見せつけてくるのがなんか悔しい。


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