卵巣腫瘍取ったよ日記⑦〜術後2日から退院まで〜
1月9日
よく寝た。朝の回診で、お腹の傷に貼ってあったガーゼを剥がされた。今日からシャワー解禁。速攻で予約を取りに行き、昼食前の30分を確保。
食欲も急激に復活して、朝食をもりもり食べる。無理のない範囲でなるべく動くように言われているが、手術の影響で肩から背中にかけて凄まじい筋肉痛のため、動くのが億劫。
腹腔鏡手術ではお腹に炭酸ガスを入れて膨らませて術野を確保する必要があるのだけれど、その影響で肩が痛くなるらしい。私の場合は背中まで痛くなった。どのくらい痛いかというと、ふだん泳ぐ習慣のない人がいきなり2kmバタフライしてきました!みたいな感じ。インフルエンザで筋肉痛になるけど、それより酷い。動きたくない。でも、動かないと腰が爆発する。
昼食前にシャワーを浴びてさっぱり。温まったおかげか筋肉痛も和らいだ気がする。
昼食も夕食も綺麗に完食。
ところで、入院に持って行くといいものとして“ふりかけ”をおススメされていたんだけれど、絶対持っていったほうがいい。私は持ってこなくて後悔した。コメの量が多すぎる。のりたまの幻が見えるくらいふりかけを渇望した。
1月10日
朝起きたら外は雪国でした。
朝の回診でも経過は順調とのことで、この日の予定は午前中の超音波検査のみ。看護師さんが「今なら空いてるらしい」と教えてくれたので、急いで直通エレベーターで検査へ。待ち時間ゼロで検査を受けられたけれど、病棟の外の喧騒がしんどくなってすぐに部屋に戻った。インフルエンザ流行ってたし、あまり人の多いところに長時間居たくない。
術後8度の食事を経たにもかかわらず、恐ろしいことに今日までお通じがない。どうなってるんだ私の腸。お通じの有無は重要らしく、とうとう下剤を処方された。出るといいんだけど、まだ腹筋に力を入れるのが怖い。でも出さなければ。
ちなみに、ガスはめっちゃ出る。笑っちゃうくらい出る。あまりにも出るので逆に不安になって看護師さんに伝えたら、「いいね!」と言われた。いいのか。
1月11日
下剤のおかげで夜中に2回もお通じがあった。良かった。午後の退院なので、お迎えが来るまで部屋で荷物をまとめる。
最後の回診で、退院後の生活について説明があった。術後4週間目に術後外来に行くのだけれど、そこでOKもらうまでは運転不可。車ひとり1台が必須の田舎民なので、なかなかに制約の多い生活になってしまう。運転ができないと、買い物も歩いて持ち帰れる量しか買えないのでこまめに行かなきゃならないし、仕事に復帰するのも来月以降になる。
ま、なんとかなるか。いい機会なのでしっかり休もう。積読も山ほどある。
午後になって夫と、なぜか母も来たので、ナースステーションに挨拶して無事に退院となった。たった5泊6日の入院だったけれど、私にとっては初めて尽くしの、密度の濃い入院生活だった。
こうして私の入院生活は終わった。