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【ヨーロッパ列車旅】1ヶ月で17カ国旅してみた景色⑧チェコ・プラハ

イギリスを出発して8日目。今回は6カ国目のチェコ、チェスキークロムルフからプラハへ向かいました。移動はバスで3時間。疲ていたため爆睡し、あっという間にプラハに到着しました。

プラハに到着したのは22時です。到着してすぐに宿へ向かいました。
今回宿泊した宿は「Hotel Carol」朝食付きで部屋も広めです。旧市街広場へのアクセスも電車で30分程でした。
1ヶ月と長期旅行なので、数回休息日を入れるました。今回のプラハ滞在の内1日は休息日です。しっかり休み、洗濯物もしたいので、ドミトリーではなく個室のある宿にしました。

プラハ1日目
朝食はサラダも含め品数豊富で、朝食会場のスペースも広くゆったりできました。

食後は部屋で次の旅のルートとプランを確認し、溜まった洗濯物を洗濯袋で洗い部屋に干しました。少し先のチケット、ブダペストからブカレストへの寝台列車を取ってしまおうと思ったのですがエラーで取れませんでした。(時間を置けば取れるだろうとこの時は軽く考えていました。)

休息日ではありましたが、体力が回復していたので16時から外を散策することにしました。日が長い夏の時期、まだ明るい時間帯です。変な時間ですが、お腹が空いたので宿の近くのベトナム料理店でフォーを食べました。1000円くらいで美味しいフォーが食べられ満足して市内へ出発しました。

まず、Havelské tržištěへ行きました。地元の果物や工芸品、お土産が売っている屋外マーケットです。可愛いお土産がたくさんあり、特に天文時計モチーフのものが多いです。私はプラハのシンボルともいえる天文時計モチーフのマグネットを購入しました。可愛らしい雑貨が多く、思わず買いたくなりました。

続いてプラハのラウンドマークである天文時計へ向かいました。
プラハのカラクリ天文時計(プラハ天文時計)は、チェコの首都プラハにある中世の天文時計で、プラハの旧市街広場にあります。この時計は1410年に設置され、世界で最も古い天文時計の一つとして知られています。時計の特徴は、天文的な要素とカラクリの機能を兼ね備えている点です。天文盤には太陽、月、星の位置を示す表示があり、毎正時になると使徒たちが窓から現れ、動きながら鐘が鳴ります。
カラクリ時計の時間に合わせ18時少し前に広場に到着しました。天文時計の壮大さに対して、カラクリは小窓から使徒の小さな人形が現れるという控えめな形でしたが、見ていて面白かったです。

上部2つの小窓に使徒の人形が現れています

7月のヨーロッパ思っていたより暑いです。この日も18時の時点で気温は25℃を超え、日差しも強くて暑かったので、チェコのスイーツ、トルデルニークを購入しました。アイスクリームが濃厚で美味しく、ペロリと食べ切ってしまいました。時計を見ると、もう7時近くになっており、日が長いおかげで、昼食から完全に時間感覚がズレてしまっていることに気づきました。

甘い生地に砂糖やシナモンをかけチョコとバニラアイスがトッピングされています

その後、ブルタバ川沿いを歩きながらカレル橋に向かいました。カレル橋の上では音楽の演奏や絵を描いている方々がいて、夕日が橋を照らす中、とても素敵な景色を楽しむことができました。

食事の時間が不規則だったためお腹が空かず、一度ホテルに戻ってから少し遅くに近くのチェコ料理屋に行きましたが、オーダーが締め切られていました。そこで、店を調べてまだ営業をしていたアルメニア料理のお店へ行きました。
アルメニア料理はトルマというロールキャベツのような料理とアララットというアルメニアのブランデーも楽しみました。

昼はベトナム料理、夜はアルメニア料理と、チェコなのに不思議な一日でした。予想以上に活動した休息日でしたが、宿に戻り、ゆっくりと休みました。

プラハ2日目
朝食後、チェックアウトを済ませ荷物を中央駅近くに預け、まず向かったのはプラハ城。
プラハ城は高台にあるため、向かう途中階段や坂道が続き、少し疲れました。ただ、登りきった先で広がるプラハの街を一望できる素晴らしい景色に感動しました。

プラハ城内には数多くの歴史的建物が点在しており、チケットもいくつか種類があります。私は主な観光スポットを見学できる聖ヴィート大聖堂、旧王宮、聖ジョージ教会、黄金の小道がセットになったチケットを購入しました。プラハ城は世界最大の城として有名ですが、その広大さは単なる城の枠を超えて、まるで一つの街のようでした。中でも特に印象に残ったのは聖ヴィート大聖堂です。

聖ヴィート大聖堂は、プラハのプラハ城内に位置するゴシック様式の大聖堂です。建設が始まったのは1344年で、最初は神聖ローマ帝国皇帝カール4世によって計画されました。建設には約600年を要し、完成したのは1929年です。そのため、大聖堂は中世から近代までのさまざまな建築様式が融合しています。
特に印象的なのは、ゴシック様式の高い天井と壮大なステンドグラスです。大聖堂内には、チェコ王家の墓や重要な宗教的な遺物も収められています。

内部に足を踏み入れると、まず目を引くのは色鮮やかなステンドグラスです。その精緻なデザインに圧倒されました。特に印象深かったのは、アルフォンス・ミュシャによるデザインのステンドグラス。優しい色合いで、まるで絵画のようでした。このステンドグラス、下段中央ににBANKA SLAVIE(スラヴ保険銀行)という企業名が入っています。スラヴ保険銀行は、ミュシャがステンドグラス作成に関わるために支援を行った企業です。スポンサーの名前が作品に刻まれたステンドグラスが教会にあるのは、なんとも不思議です。

一番上に両手を広げたイエス・キリストが描かれています。中央に少年の姿で描かれている聖ヴァツラフはミュシャの息子イジーをモデルにしているそうです。

次に向かったのは旧王宮です。9世紀から10世紀にかけて建てられたこの歴史的な建物は、12世紀から16世紀までは王宮として使用されていました。旧王宮の見どころはヴラディスラフホールです。この広大なホールは長さ62メートル、幅16メートル、高さ13メートルで、完成当時はヨーロッパで最大の室内空間でした。また、柱が一切なく幾何学的に連なるアーチ型の天井が空間を支えている建築技術は、16世紀初頭として非常に先進的だったようです。

王冠や王笏、宝珠のレプリカも展示されていました。

続いて訪れたのは聖ジョージ教会。プラハ城内で最も古いロマネスク様式の教会の一つで、920年頃に建てられたとされています。シンプルで質素ですが、内部のその静寂な雰囲気がとても素敵です。神聖な空気に包まれながら、穏やかなひとときを過ごすことができました。

次に向かったのは黄金の小道。プラハ城内にある小さな道で、かつて城の兵士や職人たちが住んでいた場所です。道の両側には小さな可愛らしい家々が並んでいます。当時の生活を再現していたり、歴史的な雰囲気を楽しむことができました。

プラハ城を見学後、次にMuzeum slivovice R. JELÍNEKR. JELÍNEK(スリヴォヴィッツ博物館)へ向かいました。スリヴォヴィッツはチェコのお酒で、プラムから作られた蒸留酒です。この博物館は、R. JELÍNEKというチェコの有名な蒸留所によって運営されており、スリヴォヴィツァの製造過程やその歴史、さまざまな種類のスリヴォヴィツァについて学ぶことができます。
併設のバーへ行き、プラム酒とソーセージを頼みました。天気も良くテラス席でゆったりとした時間を過ごしました。

ゆっくりと遅めのランチとお酒を楽しんだ後、荷物をピックアップして17時30分に電車に乗り次の都市スロバキア・ブラチスラバへ向かいました。


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