「感謝と祈り」第937話
皆さんは、心に余裕を作るために、何か心掛けている事はありますか?
音楽を聴く、好きな趣味に没頭する、友達とお喋りをするなど.…色々あると思いますが、私は「朝を大事にする事」がとても有効な方法だと思っています。
人間は怠けようと思えば、いくらでも怠けられる存在です。
どこかで歯止めをかける必要があります。
そこで、自分の中に生活のリズムを保つ為の「ルール」を作る必要があるのです。
その一つの方法として、「毎日、一定の早い時間に起きる」というのはいかがでしょう。
何故なら早く起きれば、朝の時間帯に余裕が生まれ、色々な事が出来たり、ゆったりとコーヒーを飲んだり、本を読む余裕も生まれます。
すると、1日の流れもスムーズに運ぶのではないかと思います。
禅の言葉にこんな言葉があるので、是非心に留めて頂きたいです。
「汝は12時に使われ、老僧は12時を使い得たり」という言葉です。
中国唐末に生きた趙州 従諗禅師のもので、お前は時間に使われているが、私は時間を使いきっているぞ、という意味だそうです。
時間を主体的に使う事の大切さをいったものですが、慌ただしいドタバタの朝を始める様は、まさに正反対ですね。
時間に使われ、時間に振り回されてしまうと、一日をヘトヘトに過ごす事になってしまうでしょう。
ゆったりとした朝の時間の使い方は、
「よし、今日も頑張るぞ」という意欲が湧いて、一日を快適に過ごす事が出来るのではないでしょうか?
たとえ仕事に定年はあっても、人生には定年はありません。
朝の時間を大切にする事は、その時々にいただいている命を丁寧に生きる事になると思います。
朝を大事にするという、たった一つのルールが、「いま」「ここ」を全力で生きている実感でいっぱいの豊かな時間をもたらしてくれるような気がします。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。