「感謝と祈り」第168話
東日本大震災で、家を流された人達が住んでいる山田町という所に、ひすいこたろうさんという人が、訪れた時のお話です。
ここに住んでいる人達に、ひすいさんが感じた事は、みんな明るさを持っているという事でした。
そして、誰もが信じられないくらい、深みのある言葉を話すのだと言う。
家を失い、家族を失っている人も大勢いるのに、みんな優しく、訪れた人達に優しいのだ。
何故、そんなに明るく振る舞われるのか、
立ち直ったきっかけを教えて下さいと、
ひすいさんは思わず質問してしまったそうです。
それに答えてくれたおじさんは、こんな風に仰ったそうです。
「決して立ち直った訳ではない。
でも、ここにいる人は何もないから、明るく笑顔でいるしかない。
そうしないと前を向いて生きて行く事はできないのだ」と。
それを聞いて、ひすいさんは、なんて事を聞いてしまったのだろうと、少し悔やんだ気持ちになったそうです。
そう考えると、何かを得ることが人生ではないことがわかります。
天の迎えが来るその日まで、思い切り生きること。
それが人生なのです。
寒さのなか、家族を失い、家を失い、仕事を失った人たちが、ウソでもいいからと 笑って前へ進んでいる。
そんな人達の事を思い出した時、何かを失う事を恐れて、自分のことばかりを考え、悩んでいるのが本当に恥ずかしくなります。
いつかは全てのものを手放し、この世からいなくなる日が来ます。
一日一日を精一杯、笑顔で生きている人の事を覚え、自分も前に進む努力を忘れないようにしたいと思います。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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