心の痛みは人生の財産です
今日も朝から号泣する話を聞きました。
ちょっといい話を送って下さるNさんの投稿です。
愛っていろんな形があるのだと改めて知りました。
興味のある方は、是非一緒に愛について触れてください。
鬼と化した母の愛に救われて
皆さんは、愛についてどのような考えをお持ちでしょうか?
私は無償の愛が、この世で最も尊いのではないかと思います。
そして、子供を思う母の愛って、それに近いものがあると思います。
勿論、全ての人に当たらないかもしれませんがご了承ください。
作家の西村滋さんは、幼い頃に両親を結核で亡くしました。
お母さんが、6歳の時に亡くなったそうです。
物心ついたときから、何故か邪険にされて、さんざん苛め抜かれて、
憎まざるを得なかったような酷いお母さんだったそうです。
だから、死んだ時もちっとも悲しくなかったし、ひねくれて少年院を転々するような荒れた青春時代を送ったといいます。
でも、これは後で分かったそうですが、子供に菌を移してはいけない、
そばに寄せ付けちゃいけないという母の思いだったそうです。
でも、そんな事を知らない子供は、離れにいる母親に喜んで会いに行きますよね。
そうすると、思いっきり罵声を浴びせられ、物を投げつけられたりする。だから、だんだん母親を憎むようになっていったそうです。
でも、きっとお母さんは辛い思いをされたことでしょう。
本当は可愛い息子を、両手で抱きしめたかったかもしれない。
そして、何故か家政婦さんに呼ばれ、裏庭で無理やり大声で歌わされた。
これが、とても苦痛だったそうです。
実は、これが成長していく息子の姿を知る唯一の方法で、最もお母さんが楽しみにしていた事だったと後から知ることになるのです。
また、お母さんは自分が死んだあと、もしかしたら継母が来るかもしれないから、自分を憎ませた方が悲しみも少ない・・そう思ったといいます。
亡くなったお母さんは二十歳になるまで真実を話さないでと頼んだのですが、家政婦さんが癌を患ったため、真実を早めに話したのだそうです。
そして、作家さんは13歳でこの話を聞き、ようやく母の愛に目覚め、立ち直ることが出来ました。
人は愛されると変わる
皆さんはこの話を聞いて、どのような感想を持たれましたか?
子供は、特に幼少期は絶対に親の愛情が必要だと思います。
大人の愛情を受けて、自分に自信を持ち、他人を大事にしたり、愛することが出来るようになるからです。
病気を抱えたため、鬼となったお母さんの気持ちは理解できます。
でも、もっと他に方法がなかったのかな?
作家さんは13歳で母親に愛されていたことが分かって、とめどなく涙があふれたという事ですが、それまでの人生は相当苦しかったことでしょう。
時間は巻き戻せないけど、早い段階で母の深い愛情に気付き、人生をやり直せたことは本当に良かったと感じます。
この人に人間の器の広さがなかったら、家政婦さんから真実を聞いても、「何をいまさら…」と思って、立ち直れなかったかもしれません。
それどころか、「あの母親のせいで…」と、世を恨み、親を憎んで人生を生きていたかもしれません。
人や人生を恨む人生は悲しいです。
なぜなら、人は褒められる為に生まれてきたのです。
まとめ
山本五十六の言葉にこんな言葉があります。
やってみせ、言って聞かせて、させてみて
褒めてやらねば、人は動かじ
人が行動する原動力に、褒めることとあります。
お互いに褒め合う気持ち、認める気持ちが大事です。
それから、世の為、人のためにという志を持つ事が必要です。
だって、自分は大いなる愛に生かされているのだから、いつかどこかでお返ししなければ、帳尻が合わなくなるのです。
植物が、「太陽」に向かって生きるように、
私達は「志」に向かって生きる。
人生には辛い経験や、嫌な出来事も柔軟に受け止め、それを乗り越えていく沢山の経験が必要です。
その経験を財産と思えた時に、初めて人生に深さと幅が出来るのです。
作家さんのお話で、受け止め方次第で人生は変わるのだと知りました。
心の痛みも辛い経験も、みんな人生の財産です。
そう思って、逃げないでいると、必ず辛い経験が福に転じます。