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「感謝と祈り」第262話
今日は小林正観さんのお話より抜粋しています。
謙虚さについてのお話です。
お釈迦様は菩提樹の下で瞑想に入り、12月8日の朝に、自分の元を去った弟子達を集めて、自分は悟ったと宣言したそうです。
では、どのような事を悟ったのでしょうか?
ちなみに弟子たちは、釈迦が堕落したと思い、釈迦の元を去った弟子たちだったと言いますが、釈迦がした数分間のお話で、又釈迦の偉大さに気づき、一生ついて行くと言ったのだそうです。
それが釈迦の最初の悟りと言われているもので”縁起の法則”というものなんです。
「縁(よ)りて起こる」。
縁起の法則というのは「人は自分の人生を自分の想いでつくれると思っているがゆえ に、悩み苦しむ。
人生は自分の想いでできあがっているのではなくて、自分たちの想い以外の神仏や周りの人々のお陰で全部が成り立っている」というものです。
釈迦はそれに気がついた。
「私の人生をつくってるのは私じゃない。
人は、自分の人生には1%も関わってないと。」
もし、自分の人生を自分で作っていないのだとしたら、神仏や他の人々のお陰で成り立っているとしたら、ひたすら感謝するしかないですね。
ちなみに分かりやすい例で言うと、コップの水を飲むのに、自分は自分の力で水を飲めていると思っているが、
コップを作ってくれる人や、コップの素材を集めてくれる人がいなかったら、
両手でお水をすくって飲まなくてはいけない。
そうすると、ずっと手の中で水を持っていなくてはいけないし、数分もすると水はこぼれてしまいます。
コップを置くテーブルも自分の力では作り出すことも出来ないし、そのテーブルを置く床も、誰かが作ってくれたものです。
そして、一番大切なのは、水も自分の力では作る事が出来ませんね。
神仏の力や誰か他の人の力に頼らなくては、自分の人生は全く成り立たない訳です。
縁起の法則に気がつくと、やはり感謝の気持ちがいかに大切かと言うことに至るのです。
自分の人生を成り立たせてくれている全ての人や物に感謝していきたいですね。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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