「感謝と祈り」第112話
ついている人は、口から出てくる言葉がすべて肯定的です。
どんなピンチになっても、そこから肯定的なことを探し、肯定的なことを言います。
松下幸之助さんの、若き日のこんなエピソードがあります。
松下幸之助さんは、15歳の時に海の上にあるセメント会社にアルバイトに行っていました。
その会社には、船で通勤していたようです。
ある日、仕事の帰りに船着場で、船を待っていると、一人の男性が船着場で足を滑らせ、たまたまその場にいた松下さんの肩にしがみついた為、二人とも海に落ちのだそうです。
突然事故に巻き込まれてしまいましたが、二人とも乗っている船に直ぐに見つけてもらい、助けられたそうです。
不運としか言えないような出来事ですが、松下幸之助さんは、後日このように言っています。
「私は本当に幸運の持ち主だ。
もし、あれが、冬場の海なら、私は確実に死んでいた。
私はついているとしか言いようがない」
松下さんは、小学校を中退していますが、 「もし大学でも出ていたら、恥ずかしくてわからないことを人に聞けなかった。学問のある人たちにたくさん聞くことができて、良い知恵を頂けた。私はついていた」 と言っています。
とても謙虚な人柄に、誰もが好感を持てるのも頷けます。
このように一見不運と言われるようなことも、ついている人は、見方を変える事によって、強運にしてしまいます。
どんな不運な事も、そこから肯定的な事を探し出せるのですね。
すると、そのような人の周りには、肯定的な明るい人ばかりが集まるようになり、どんな出来事も、ついている事に変換してしまうのです。
ピンチはチャンス…という言葉もありますが、不運の時こそ、人は成長出来るもの。
是非、肯定的な言葉を発して、どんな出来事も運を味方に変える心を養っていきましょう。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。