重ね煮を知ったら、食の世界観が変わって見えてきた!

(2020年2月のメルマガより抜粋)

先週のこととなりますが、名古屋から出張教室を開いてくださった渡辺ひさこ先生の重ね煮教室に参加してきました。重ね煮ってご存知ですか?

湯本自身はずぅーーーーーーっと前に母から重ね煮の図をコピーしたものをもらったことがあり、母自身が1、2度作ったことがあって、その時に上手に作るのは難しいと聞いていた記憶があったので、これは上級者向けのどちらかというとシニアの方がうまく作るメニューなんだろうなと勝手に思ってました。

ところが、ここ数年ファスティングを通じて、野菜の美味しさを実感しサラダボウルのランチにハマり、回復食の時の素材の美味しさを痛感し、Facebookグループに「重ね煮」があるのを知り、なんとなくグループ参加していました。

そんな時にフトFacebookイベントで出てきた重ね煮教室。

ちょうど行ける場所、日時だったので、誰も知り合いがいるわけではなかったのですが、ご縁を感じて行ってみました。

そしたらこの直感がドンピシャで!

普通のお料理教室って行ったことがないので、どんなもんなのかよくわかっていませんが(笑)皆さんレシピを習いに行くのが目的なのかな?

重ね煮自体はとってもシンプルで、材料も今回は基本の重ね煮なので「しいたけ・玉ねぎ・人参」のたった3種類。

それを千切りに切って、塩を振って、順に重ねて、塩を振って、フタをしてとろ火で煮るだけ。

この重ね煮を使った料理のレシピは、配られた紙に載ってたけど、それだってシンプルなもの。

結構イイお値段のお教室でしたが、20名近くの方がご参加してました。

でも、私も参加してよかった~!と感じましたし、その後、すっかり重ね煮の虜になってしまいました!

切り方は包丁の構え方も教えて頂いたのですが、野菜に対する想いとか、料理をすることに対する想いとか、その辺りに共感する点が強くあったんじゃないかと感じました。

身体によい食事というと、ヴィーガン主義とか、無農薬野菜や有機野菜とか「イイものを取り入れよう」としがちですが、実際自分たちが出しているものはどうか?をまずは考えてみよう、と・・・

合成洗剤を使っていながら有機野菜じゃなきゃ、と言っているのは矛盾があるのではないか、と・・・

確かにそうですよね

最近、野菜の切り方についても気にするようになっていたので、「皮をむかず」「ほとんど捨てるところなく使いきり」「アクも取らず」野菜の持ってるチカラを余すことなく感謝して頂く、というのを聞き、めちゃくちゃ共感して首がちぎれるくらい頷いて聞いてました(笑)

教室から帰って早速基本の重ね煮を作ってみて、そのまま出したら子どもの「美味しい!」をもらい、子どもって正直なので、これはホントに美味しいよね!と確信しました。

翌日以降は、そろそろ長いこと冷蔵庫にいるよね、と思ってた野菜を使った組み合わせを考えたり、スーパーで値下げされてた野菜を買ったら、これだと何と組み合わせようかなと考えたり。

そう、重ね煮って見た目とかよりもその素材のチカラが本領発揮できるものだから、多少キズがついていても、色ムラがあるとしても全然平気だし、塩だけでこんなに美味しくなれるのは野菜たちにとっても本望なんじゃないかなと思ったりしてて。

最近「食品ロス」についてテレビ番組で見て、最終的には消費者である私たちの意識が大きくその問題に関与しているとのこと。

私たちがお店で賞味期限の新しいものを選ぶから、古いものがどんどん残っていって廃棄されるし、私たちが形の良いものを選ぶから、お店側も形の良いものしか売らなくなるし。

そうすると生普産側は形の良い物しか買ってもらえなくなり、形の悪いものは野菜であることに変わりないのに廃棄せざるを得なくなるという。

そして、お店で買ってきた野菜にしても全部を使い切らずに多くを切り捨てたり、悪くなって捨ててしまったり、食べ切れずに捨てたりで、家庭から出る食品ロスの割合は非常に多いとのこと。

我が家は福島で無農薬の農家さんのお米を買っているのですが、その農家さんがやってる農家民宿に泊まった時、ご主人がきゅうり畑を見せてくれて「こういうきゅうりは出荷できないんだよ」と大きく曲がったキュウリを見せてくれたことがありました。

まっすぐのきゅうりじゃないと買ってもらえないし、出荷の際の箱詰めが効率よくなくなるので、どうしてもまっすぐのきゅうりしか出荷しないのだそうです。

出荷出来ないものは、地元で消費するか、消費しきれないものは廃棄とのこと。

私は両親共に東京出身で農業とは縁遠かったことから、食材は買わないと手に入らない貴重なもの。しかも丁寧に作られた有機・無農薬のものは高価だからこそ無駄なく使いたいという意識が強い家で育ちました。

それでも、食べ残しをカンタンに捨てるとまでいかずとも、ファスティングを学ぶ前までは野菜を全部使う意識はそれほどなかったり、お店に並ぶ野菜にキレイなものが多いことにあまり違和感がなかったわけですから、知っていると知らないとでは大きな違いですよね。

でも、東京に住んでいるとそういった問題意識を持っていても流通自体を変えることが出来なければ何も出来ない・・・そう思っていたんです。

ところが!

これまでNPO団体を通してその無農薬農家さんのお米を購入していたのが、NPO団体の方針が変わり、今年初めからはその農家さんと直接やりとりしてお米を買えることになりました!

そこで先日この問題意識を思い切って伝えてみたら喜んで野菜も売ってくれるとお返事頂いたのです♪

こちらからは、出来るだけ廃棄されそうな野菜からキチンとした価格で売ってくださいね、とお伝え出来たので、今後、こうした草の根単位で食品ロス軽減を実践できそうでワクワクしてきている今日この頃です。

これも、重ね煮をきっかけにどんな野菜も美味しく開花させてあげたい!

そしてそんな野菜のチカラを感謝して自分も家族もそして関わる方々がみんな元気になってもらいたい!!

そんな風に思えたからこそのアクションでした。

なんだか、色んなことがうまく回り始めているような気がしています。

死ぬとき後悔しない「最高な人生だった」と言える毎日を今から一緒に創っていきませんか?

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