コンクリートに、ダイブした。
コンクリートに、ダイブした。
何を言っているか分からないと思うが、本当にコンクリートにダイブしたのだ。
転んだ、なんて生易しい表現では足りないほど強く、体をその硬い平面に打ち付けた。
この歳にもなって物理的に「ころぶ」という経験が最近なかったなぁ、受け身ってどうとるんだっけ?
などと考える時間があるくらいにはゆっくりに思えたその時間は、実際には1秒にも満たなかったのかもしれない。
それでも私にはそれが数十秒にも思えたし、なんなら止まっていたまである。
わりと人間に共通して起こるこの現象、おもしろいな。
擦りむいた膝の痛みを感じながら、というか痛みで暫く動けなかったので地面に這いつくばってそんなことを考えた。
もちろん目視できる範囲に人はいない。ここが人混みの中とかでなくてよかった。何しろここは補講期間中の大学構内だ。グラウンドからは部活動をしている声が聞こえるが、それだけである。
ゆっくり立ち上がり、今一度目的地に向かって歩を進める。
その目的地である図書館の前に着いた時、私は絶望した。
休館
その2文字が自動ドアの内側に見えたからだ。
事前に調べなかった私が圧倒的に悪いな、改めろ。
まぁ気分転換のお散歩だと思えば良いなうん。楽しかったな!
で終わらせるのも癪なのでこれから献血と美容院に無理やり行って今日外出した意味を見出したい。
そんな2021年7月最終日でした。今日貯めた不運ポイントがいつか幸運ポイントに還元されることを待ち望んでいる。
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