人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]補足資料を読んで

人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]補足資料を読んだ。令和3年3月に出されたばかりの資料ということで、教育委員会や学校現場で活用されることが期待されている。

私なりに要点をまとめてみると、

1 [第三次とりまとめ]で言及されている理念や内容自体が変わるものではない。

2 [第三次とりまとめ]策定後、学校を取り巻く社会情勢が大きく変化した。人権教育のより一層の推進が不可欠である。
具体的には、
・学習指導要領の改訂
・生徒指導提要のとりまとめ
・学校における働き方改革
・GIGAスクール構想     ・・・など。

3 人権教育をめぐる社会情勢の動向への理解。
〈国際社会〉
・国連「人権教育のための世界計画」第4フェーズ
・SDGsとの関連

〈国内の個別的な人権課題〉
・子供の人権・・・いじめ、不登校、児童虐待
・子供以外の個別的な人権課題・・・10の課題を記載
※新型コロナウイルス感染症による偏見・差別への対応にも言及

特に注目したいのは、学校における働き方改革にも言及している点。


「教職員が長時間勤務の中で疲弊している状況では(人権教育の推進は)難しい」

ここで言及してくるとは、予想していなかった。

人権教育を推進する人の人権が守られていなかったら、本気で取り組めるはずがない。

これは私が現場にいて、ずっと考えていたこと。

文科省も考えている。

これをどう前に進めるか。

現場の私にもできることがあるんじゃないかと思っている。

もっともっと積み上げていきたい。