🇨🇺キューバ旅のしおり①【念願の国で2ヶ月過ごして】

2024年9月4日 19:07

こんにちは、ゆもです！
今回ようやくキューバについて呟こうと思います。

非常にご無沙汰してました（笑）
コロンビアのボゴタからキューバの首都ハバナに辿り着いたわけですが、あれよあれよと時間が経ち、気づけば丸2ヶ月キューバに居ました（笑）現在ようやく振り返る余裕ができましたので、全力でこの2ヶ月を書き綴ろうと思います。
この旅のしおり①では、実際に過ごして感じたことキューバ考察を語ります。そして次投稿②はこれからキューバを旅する人に向けた呟きにしようと思ってます！今回自分はハバナ大学で、3週間人生初の短期スペイン語講座を受けました。その感想も呟きたいので、スペイン語留学したい方も必見！（笑）キューバの旅情報は非常に限られて不確かであるため、何か力になれればと思います。

非常に魅力的な国なので、頑張って語ります！
よければ流し読みしてみてくださいね♪
(ちなみ今回はレポートらしく、ですます口調でいきます)

🇨🇺念願の国キューバ

村上龍によって焦がされた想い

自分はラテンアメリカを周遊し、ゆるく世界一周する旅に出ています。今回の旅の最大の目的が、現在滞在中のキューバに降り立つことでした。なぜここまでキューバに想いを寄せていたのか。それは村上龍のエッセイが発端。本好きな私ですが、人生で1番衝撃を受けたのが10代の時に読んだ村上龍の「コインロッカーベイビーズ」で、いまでも自身のバイブルです。あれほど本が走っているようで、文字にぐちゃぐちゃと感情が込められて、情景を脳内に叩きつけられた本は初めてででした。なので自分にとって村上龍はピカイチの著者なわけです。

そんな彼の著書のひとつに自身のキューバ愛を延々と語っているエッセイがあります。彼はキューバ音楽にどっぷり惚れていたわけですね。実は私はそのエッセイ本をタイトルに惹かれて手に取ったわけですが、予想を裏切られて書かれていたのはほんとにキューバばかりで…笑。それを読んだ時、こんなに彼を惹きつける魅力があるならそれは是非自分の目でも見なければと直感。絶対行ってやろうと思い、現在有言実行でキューバに乗り込んだわけです。

結論
一瞬でここキューバの魅力に落とされました。
すっかり沈没です（笑）

何がって言うと難しいんだけど、いくつかに分けて自分なりにその魅力を呟いてみようと思います。

🇨🇺キューバの魅力とは何か？

①キューバの人と文化

まずはキューバの時間の流れかた。焦ることを知らないような人々の暮らしようは、見てるこっちが急くのを馬鹿らしく感じてしまいます。大体みんな公園のベンチや家の前で座ってぼうっとしてるし、四六時中町のどこかで鳴ってる音楽が聞こえると、本当にみんな踊り出します（笑）

キューバ人たちの魅力はまず最初に語らねばと思います。ここまで人懐っこく、明るく、優しい国民性に触れたのは今までの旅先の中で初めてのように感じます。キューバ以前に巡ったラテン諸国では、時に当たりが強くて、アジア人であることやスペイン語を話せないことで突っぱねられる場面に幾度か遭いました。けれどキューバだとあまりそのピリピリ感が感じない。歩いているだけで「チニータ！（姉ちゃんかわいいね！）」と本当に何人にも話しかけられます（笑）。

Santa Mariaビーチ
話しかけてきて売り物の果物くれた
兄ちゃんたちを一例に（笑）

その人懐っこさだけでなく、混血国であるキューバは、人々の外見も本当に多種多様で面白いです。キューバ人と言うとみなさんはどんな顔の人たちを思い浮かべるでしょうか。実はキューバで暮らす人たちは、黒人から白人まで本当に一人ひとりが違う顔を持っています。特に綺麗な小麦色の肌に薄い色の瞳の人が多く、美男美女大国だと自分は思います（笑）この土地に降り立ったスペイン圏の白人や、奴隷としてやってきたアフリカ圏の黒人、そして周辺国の出入りする移民も多いため、混血が進んでいるのです。文化的にも、宗教はスペインが持ってきたキリスト教がある一方、黒人文化の独自の宗教が存在します。全身真っ白な服を身にまとっていたり、左手に緑と黄色のビーズのアクセをつけてる人たちは、その宗教の信者です。

その宗教の仏壇みたいなもの
家の隅にこうしたものや石が置かれている
海にお祈りしてる人も多く見かける

この多様文化が、人々を人懐っこくしているとも言えると思います。アジア人は確かにここでは稀有だけど、人々が外見とかそこまで人種にこだわっていない雰囲気がある。非常にアットホームな文化空間です。

②その人や文化をつくる社会空間

そしてもうひとつの魅力は、モノの無さにある豊かさだと自分は思います。文字どおり、キューバでは本当にいろんなものが不足しています。品数がすかすかな店が多く、町ではがらくたに見えるようなものが綺麗に陳列されて売られてます。本当に必要最低限のものしかない。ものがないからこその人々の暮らしは慎ましく、だけど丁寧です。思い思いにおしゃれをしている女性たちはとっても魅力的。不足した環境だからこそ、生み出そうとする不屈精神・楽観精神が織りなす文化は明るく、来訪者にとっては非常に居心地が良い。みんなモノが足りてないからこそ、盗む文化より分け合う文化のほうが発達してるらしく、本当に治安が驚くほどいいです。

キューバ人の誰もが言うのが、この国で生きることの難しさ。超絶魅力的な国ですが、ここで暮らすこと簡単ではないようです。例えば前述したモノの不足。かつては本当に食糧が足りず、人々が野良猫を捕まえて食べたり、コンドームでソーセージを作っていたりしたそうです。また衣料も高い。別の国に居る家族から服を輸入してもらうのが主流らしく、マーケットはそうして国に流れ入った古着が出回っています。ちなみにキューバは社会体制の理由もあってか、中国と親近国。そのため中国物資はかなり流れていて、例えばSHIENの服はかなり浸透していました。

またキューバはインフレが深刻で、人々は自国で働き生活することに暗い印象を持っています。例えば日本も1ドル167円まで跳ね上がり、円安がいまだ続くわけですが、キューバは1ドル320ペソ。日本円の半分くらいの価値しかありません。

人々はいい暮らしをしたいと望み、他国に働きに行こうと願うのですが、出稼ぎに行くのもとても困難。キューバ人という国籍は人々を不利な状況に立たします。その例が聞いて驚いたんだけど、キューバのパスポートはエクアドルといったラテン周辺国の4カ国ほどしか渡航が許されないそうです。社会主義国であることやアメリカとの不仲が背景にあるかと。そのため自国から一歩も出たことがないキューバ人がほとんどで、出稼ぎに行くには、家族の血系頼りでキューバ以外のパスポートを取得する、不法入国するといった手段が必要。そうした血系を持っていなかったりコネクションを持ってない多くの人は、キューバにやって来る観光客と恋に落ちて配偶者にでもならない限り自国から出ることが困難なのです。それでも他国に出稼ぎに出ている人は多く、それも混血文化を加速させる要因になっているわけです。

日本の裏側イルカの国

こうした暗い自国の現実を誰もが笑って自虐するわけですが、本当に苦労している様子が伝わります。ある学生の子が「キューバ人はイルカなんだよ」って喩えてきた時がありました。イルカみたいな騒がしい声で、大変な時もみんなで笑っているんだと。楽観的なキューバ人の人柄の裏には、困難をみんなで乗り越えるといった結束感、助け合い精神が垣間見られます。

もしキューバが日本のように
モノで溢れかえっていたら、
この国はこんなふうには
ならないんじゃないかなあ
って思います。

資本主義の延々と繰り返されられる消費行動が生まれるわけで、人々もモノを売ろうと競争し始める。キューバのぼろぼろの建物が立ち並ぶ下町の様子は、インドの町並みを思い出します(キューバ人にインドで写真を見せても似ていると言ったからそうであるはず)。けれどそこにはあの少しでも観光客から儲けてやろうというインド人の下心はないわけですね。街の活気のあり方が違うわけです。

これも経った2ヶ月居ただけだから、きっと良いところしか見えてなかったと思います。また逆に自分の解釈ミスやまだ知らないこともうんとあると思います。

けれど今回キューバの魅力を語るにあたって、いちばん言いたいと思うのは、来て損はしないんじゃないかなあというもの。日本の裏側の海に浮かぶ同じ島国であるキューバは、ほーんとにいろんな意味で異なり、魅力的なわけです。

ここで一旦区切りますね。
読んでいただき感謝*^^*
次回に続きます！！！
Instagramに拙いリールもあるのでよければ。

(続)