郷土料理
その土地で昔から食べられてきたもの。
風土にあった食べ物や食べ方であったり、
理にかなった調理法や保存法があったり、
「郷土料理」があります。
私は生まれ育った街でずっと暮らしていますが、
父と母の出身は南国と東北で離れていますし、
昔から伝えられてきた食に触れる機会は少なかったように思い返されます。
広く”県の”郷土料理・特産品、というくくりでは知っていても、それが日常で食していたかというと、そうでないように感じるのは、父母の出身地や生まれ育った土地そのものの環境面の影響も大きくあるのかもしれません。
ここ最近、地域の食について聞き取りする機会がありお話を伺っていると、昔から食されてきているものは確かにある。
けど、それが伝承されているかというと、例えば離島という地域においては、大人になる過程で・社会に出る過程で、一度島から出ていくことが余儀なくされるため伝える機会がなければそのまま知らずして県外に出ていくことも多く、伝える機会がないままということがあるようです。
こうして、伝統や文化は少しずつ途絶えていってしまうのか。
そう思うと、いかに現役世代がそれぞれの地域の食に触れることができるか、それを引き継ぐことができるのか、を改めて考えさせられます。
ただ、便利になった今、あえてそれの逆行をする必要があるのか?と言われると詰まってしまいますが、、、
遠からず、食・環境・社会はつながっていて、広く広く考えていったときに、ごみや廃棄物の問題、大気汚染の問題、そういったことにもつながっていく可能性もゼロではないですし、
ただ一方で、現代的な視点から郷土食を見つめたときに、理にかなっている食べ方や調理法があることから、
イイものはしっかりと伝え残していきたい!と感じたるのです。
郷土の食を知り、体験し、それらを引き継いでいく、
どうせなら、楽しく、正しく。
暮らしの中の食育
そんな機会を生んでいきたいな、と感じる今日この頃でした。
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