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人類学の会社を設立しました

皆さんこんにちは。
新年度の最初の月がもう終わろうとしています。びっくりですね。

4月1日に合同会社メッシュワークという会社を設立しました。
人類学者・比嘉夏子さんと、槌屋 詩野さんの3人で共同で創業しました。

設立に関して詳しくは下記の連名記事をお読みいただけると幸いです。

ここでは、個人的な話を少し書いておきます。

私は大学院を卒業する時に、進学して博士課程後期に進むのか、就職してアカデミアの外に出るのかをギリギリまで迷い、考えるのを後回しにした経験があります。結果的に就活に出遅れ、その時にかろうじて募集していた、IT企業の面接を受け、内定をもらうこととなりました。

内定の通知書は、修士論文のために調査中だったエチオピア南部で、なかなか添付ファイルが開けない電波状況で受け取ったことを覚えています。

とても悩みました。

その時はビジネスの世界を自分は知らないのに判断できるのか?できない。では、彼らの論理を知るために、フィールドで働いてみたほうが良いのではないだろうか…。実際に知らなければ、語れないだろう、一旦就職してみよう。と決意したように思います。

また、自分は少なからず「人類学的な世界の見方」に救われた経験があったので、大学の外にいる方々にこそ、人類学という視点があることを知ってほしいとも思っていました。

そんなふうに、アカデミア以外でも人類学を実践し続けたいと思いながら、就職したのでした。

数年働いた後、比嘉さんとの再会や、UXに関連した会社への転職を経て、「人類学者の目をインストールする」チーム・メッシュワークの発足にたどり着きます。

今回の法人化は、さまざまな人とともに人類学的な営みを行い、一緒に手足を動かしていくために必要な道具の取得だと考えています。

今後も継続して、本業のUXコンサルティング企業でも働き続けますので、兼業として合同会社メッシュワークの活動を行っていく予定です。私達が生きている社会では、法人という道具があることで、できることが増えるようです。

人類学的な実践を皆さんとご一緒できることが楽しみです。
今後ともよろしくお願いいたします。

水上優


追伸:
合同会社メッシュワークへのご相談などはこちらの問い合わせフォームからどうぞ。


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