【7】セラピストの昇進試験
私は「グランドマスターセラピスト🍃都築由美」という名前でnoteを書いています。
そもそも、グランドマスターセラピストって何?という方も多いと思います。
今日はラフィネ以外のセラピストさんにも「セラピストの職位(ランク)」や「グランドマスターセラピストとは」が分かるように書いていきたいと思います。
試験に落ち続けていた過去や、セラピストランクを上げるための「やる事リスト」も書きましたので、セラピストの皆さんも自分に当てはめて読んでいただけたら嬉しいです^^
セラピストの昇格制度
私が籍を置いているラフィネ (株式会社ボディワーク) は業界でも最大手クラスなので、研修制度や昇格試験の定義がはっきりとしています。
上の図のように、研修を終えたセラピストは全員「インターン」から施術を始め、「ゼネラルセラピスト」以上はアカデミー講師による試験に合格する事が条件になります。(そもそも試験を受けるまでの条件もあるため、試験を受けられる=努力をしている。事に値します)
全試験において試験官2名に「筆記・接客・技術」をチェックしてもらいます。1回目の試験で合格する確率は、今までの経験上ほぼゼロ。後述しますが、10回以上試験にチャレンジしてやっと1つランクが上がった というセラピストも少なくありません。
職位が上がれば上がるほど、求められる接客・技術や知識のレベルも高くなり、昇給するとダイレクトにお給料(委託料)が上がり、それがモチベーションの維持にもなります。
グランドマスターセラピストとは
このピラミッドの頂点に位置するグランドマスターセラピストは、ラフィネグループ約5,000人のセラピストのうち0.2% の10人だそうです。
最終試験となるグランドマスターセラピストの試験官は、代表取締役社長です。
清水社長がお客様役としてご来店され、「清水さまご来店ありがとうございます」から始まり、更衣室で着替えていただき、接客をしながら60分間施術をして「ありがとうございました」と見送るまで。緊張しすぎて。脇汗が出ないセラピストはいないと思います。
グランドマスターセラピストの試験を受けるための厳しい条件をクリアして、更に代表取締役試験に合格して、晴れてグランドマスターセラピストの名札が手元に届きます。全体が金色に輝いていて、嬉しさと共に精神的な重みがハンパない名札です。
グランドマスターセラピストの定義は
「全てのお客様やセラピストに感動を与えられると認定されたセラピスト」深いですねぇ。。。
感動…って、一言で言っても色々なシーンがありますよね。「すべてのお客様やセラピストに感動を与えられるセラピストってどんなセラピストだろう」と、ぜひ考えてみてください☺。
本当に小さい事ですが、例えば以前、お客様からキャンセルの電話を受けたときのお話です。
「今日仕事が終わらなそうなのでキャンセルさせてください」とお客様。
私は「かしこまりました。お忙しい中ご連絡くださりありがとうございます。お仕事頑張ってくださいね!」と言って切りました。
ごくごく普通の日常会話のつもりだったのですが、後日「キャンセルの電話をしてお店の予約を潰してしまったのに、仕事を頑張ってと言ってくれてとても嬉しかった」とご指名をしてくださいました。
施術をしたわけではないのに、何気ないやり取りの中でお客様に喜んでいただける。これは私にとってもセラピスト冥利に尽きますし、会社が求めているセラピストはこういう姿なのかな。。と感じました。
(そして最近スタッフの電話対応を聞いていると「キャンセルですね、かしこまりました。お仕事ムリせず、頑張ってくださいね~!はい、またお待ちしております!」と答えているののを聞いて、喜んでくださるお客様が増えるだろうな、と、めちゃめちゃ嬉しくなります。)
ずっと不合格だった時期に言われた衝撃の一言
「ゼネラルセラピストにはすんなり合格したけれど、次のチーフセラピストになるまで7回試験に落ち続けた。」というセラピストも多いんです。
かく言う私も、チーフ試験には2回目で合格したものの、その上のマスター試験では8回不合格。2年間試験を受け続けて、9回目の試験でやっと合格を手にしました。
ちなみに、チーフセラピストの定義は
マスターセラピストの定義は
どちらも「高い技術で信頼を得ているセラピスト!」という感じがしますが、指導力や接客・技術の精度がより高いものを求められているのがマスターセラピストです。
(インターン・フレッシュ・アドバンス・ゼネラルセラピストの定義は→こちら←からどうぞ。)
マスターセラピストの試験を受け続けていた当時(2016年)、8回目の試験を終えた後に試験官に言われたこの言葉が衝撃でした。
「ボディケア20分の試験お疲れさまでした。 適切なライン取りで、ポイントを正確に捉えています。でも、マスターセラピストの試験だったら、もっと私の疲れと体格にあった施術をしてほしいです。」
いや、今考えれば、そりゃそうなんですけど。当たり前なんですけど。
当時、試験=「腰部はこう。背部はこう。肩部はこう。」って、試験に合格するための「正解」を求めて練習をしていた私にとって、「試験でも試験官の疲れをヒアリングして、その疲れをしっかり取れるように時間配分をして施術する」という当たり前の基本が頭から抜けていたことに気付きました。
もしかしたら普段のお客様への施術も、目の前のお客様より「肩部への圧迫はこのスタンスで合ってる?もっと近付いた方が良いのかな?」と、技術のポイントに注力していたのかもしれません。
マスターセラピストとは、基本のライン取りやポイントをおさえられている事は当然で、その先の「お客様の声」をしっかりと受け止めて疲れを解き放ってさしあげる事。試験に縛られすぎず、本来の自分の力を発揮する事。
試験官にアドバイスしていただいたおかげで、「マスターセラピストとはこうあるべき」という姿を具体的にイメージが出来て、次の試験(9回目)で合格する事ができました。
セラピストの歴別「やる事リスト」
セラピスト歴によっても、やるべき事は変わってきます。これを見て実践してモチベーションを上げてもらえたら嬉しいです。
インターン生や、フレッシュセラピスト、アドバンスセラピスト(ラフィネ以外のセラピストの方は ~1年半くらいの歴まで)の方は、とにもかくにも「基本のキ」を徹底的に習得してください。テキストを毎日読み返す。指作りをする。分からない事や不安な所は何でも先輩に聞いてみる。この時期を過ぎると自分が「教える」側になるので、今のうちに沢山吸収して土台を作り上げてください。ここでの努力がセラピスト人生を左右します。
ゼネラルセラピスト( ~3年くらいの歴まで)の方は、今の力で満足・慢心しないように、毎日少しずつ「お客様を感動させる」練習をしてみてください。すごく楽しくなって、早くチーフセラピストになりたくなると思います。本を読む、素敵なホテルにランチに行く。心落ち着く場所に行く。もオススメです。素晴らしい世界に触れることが出来ると思います。
チーフセラピスト( 5~8年くらいの歴)の方は、レベルもグッと上がり、次のステップに進むのが難しく感じるかもしれません。本当の自分の成長はここからです。この時期に自分の殻を破れるかどうかが非常に大切になると思います。(グランドマスターセラピストは、自分の殻を破りまくっている人が多いです。)自分自身ともう一度向き合い、自分はどうなりたいか。足りないものはあるのか。どうするべきか。自分自身をセラピーしてみてください。高い次元に足を踏み入れる時です。
マスターセラピスト( 9年~ )のベテランの方は、自分以外に目を向け「他のセラピストの育成」に力を注ぐと、更なる自分の成長と、自分でも気付かなかった自分の再発見が出来ると思います。ここから更に楽しくなるフェーズです。
終わりはなくて、いつまで経っても成長し続けられるセラピストという仕事。そして素敵な人がたくさん働いているこの仕事を、私は誇りに思います。もっと多くの人に喜んでもらえるように、今日も1日STAY SMILE!で頑張りましょう^^!
Have a nice day☆
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セラピストにとって大事な事をギュギュっと詰め込みました
登録月の記事から読み放題になります。 接客や技術、モチベーション維持の方法などの知識を入れたいリラクゼーションセラピストさんにピッタリ。 …
神様のようなアナタ…🥺ありがとうございます! これからも楽しい記事を発信できるように有意義に使わせていただきます❤︎