映画『アイミタガイ』の感想
11/1公開の黒木華主演の『アイミタガイ』を見に行きました。
映画が始まる前のワクワクがたまらなくて、最近は映画館に足を運びます。
感動する作品と聞いていたので、ハンカチを用意して万全な体制で始まりを待ちました。
予想通り、途中からエンドロールまで号泣してしまいました。
日常を描いた作品ですが、優しさの伏線が張り巡らされており、最後に全てが繋がって幸せの連鎖が訪れます。
あらすじ
ウェディングプランナーの梓(黒木華)は、中学時代からの親友でカメラマンの叶海が突然命を落としたことを知る。
叶海の死を受け入れられず、何気ない日常の出来事を叶海のLINEに送り続ける梓。
梓の交際相手の澄人との結婚にも踏み切れず前に進めずにいた。
梓の叔母や祖母、澄人や叶海の両親との関係を通じて少しずつ心の変化を感じていく梓。その結末は…。
感想
アイミタガイ=「相身互い」のことで、
辞書には、 "同じ境遇にある者同士が同情し、助け合うこと" とあります。
持ちつ持たれつの精神のことです。
この作品は何気なく誰かに行った優しさが、巡り巡って見知らぬ誰かをも救うことがテーマとなっています。
特に印象的だったのは、訪問ヘルパーをしている梓の叔母と訪問先の93歳の女性宅を訪れた時の会話です。
この高齢女性も過去の苦しい体験から前に踏み出せずにいたのですが、梓との会話をきっかけに自分も誰かを癒していたことに気づき、前を向いて歩いていくのです。
また、叶海の両親も生前叶海が取っていた行動を知り、娘を誇りに思い、娘の死を受け入れ、前を向いて生きていくきっかけを掴むことが出来たのです。
登場人物が過去の出来事にとらわれており、誰かに背中を押してもらい、前に進んでいくのです。
この映画のように、現実社会でも少しの優しさや思いやりを持って皆が接することで、もっと温かい社会を築いていけるだろうなあ、と感じました。
ぜひ劇場で観てほしい映画です。
最後までお読み頂き、ありがとうございます!