「和紙と岩絵具の景色」続きです!

「和紙と岩絵具の景色」
7〜13
ほぼ毎日xとInstagramにあげてFacebookにはまとめて三つずつ。
noteでは六つまとめてあげます。(前回の投稿と重なっているところもあります。)
作品の部分に隠されたところをクローズアップしたいという気持ちです。



和紙と岩絵具の景色」7
和紙の春雨という薄い細かい目の落水紙がある。これに膠を塗り重ねると縮んでボコボコになる。他の和紙にはない特徴がある。この穴に岩絵具が溜まるのも面白い。写真はあまり絵の具を塗ってない状態の時。奥は普通の落水紙に岩絵具。違いが面白い。



和紙と岩絵具の景色」8
雁皮紙は版画家にはお馴染みの和紙。銅版画制作で出会いこんなに薄い紙があるのかと驚いた。画面に最初から貼ると腰がなくて使いにくいので先に膠を塗って洗濯干しにぶら下げて乾かす。洗濯バサミの跡がついてその溝に絵の具が入るのも面白い。


和紙と岩絵具の景色」9
隈取りでグラデーションを効果的に表すのには和紙は最適だ。岩絵具の細かめは特に。にじみとは違うしっかりした存在感のグラデーションは岩絵具ならではだと思う。これが再び岩絵具を使い出した理由の一つだ。あらためて岩絵具の美しさを感じる。

和紙と岩絵具の景色」10
平面からレリーフへ。立体ととらえればもっと広がる世界
 大胆に和紙を足してみる。大きすぎるかなというくらいでも埋もれてしまう。岩絵具を塗って行くといつのまにか溶け込んで前からあるような顔になる。動きが見えると楽しくなってくる。


和紙と岩絵具の景色」11
21日から始まる埼玉小川和紙を使ったアート展出品の部分
 いただいた和紙を土台にして他の和紙を膠ではり、岩絵具をのせた。シワや、繊維にからまる所が気に入っている。少ない絵の具だと透き通った感じが綺麗に見える。

和紙と岩絵具の景色」12
21日から始まる埼玉小川和紙を使ったアート展出品の部分
 以前いただいた色のついた和紙も使っています。色が綺麗で、岩絵具とも違う色味があります。和紙の特徴を生かしているか試行錯誤しながら制作しています

和紙と岩絵具の景色」13
明日から始まる埼玉小川和紙を使ったアート展出品の部分
 ボコボコした和紙のででいる所に岩絵具を引っ掛ける感じでのせてみた。裏側に絵の具をのせた効果も感じる。和紙の力に負けないように寄り添ってもらいながら制作する。


#和紙
#岩絵具
#日本画
#膠

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