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【立春・初候】東風解凍(はるかぜこおりをとく)/白梅ポン酢


2023.2.4

冬の土用が終わり、
新しい1年の始まりに
NOTEを始めてみました。



今日は立春。
まだまだ寒いのに春だなんて、
旧暦だからずれているのだと
思っていたのだけれど、
実は今の暦に近いそうな。

古代中国では
月の満ち欠けをもとにした
太陰暦が使われていたが、
太陽の位置とは無関係なため
暦と季節にズレが生じてしまう。
そのため
太陽の運行をもとにした
二十四節気がつくられたのだ。

日本でも平安時代の頃から
用いられるようになり、
農業の目安としてとても
重宝されたのだけど、
なにしろ、
中国黄河地方で作られた暦のため、
日本の季節とは
若干のズレが生じているらしい。


とはいえ
自然の中に身を置くと
春は確実にすぐそばまで
来ていることがわかる。

遊休農地をお借りして
梅の苗を植えだしてから
ちょうど3年。

苗の成長だけでなく、
草木の変化、
鳥のさえずり、
風の吹き方、
気温の変化など、
季節折々
畑の表情が変わっていくことを
体感している。

雪が降ることはないが
風の強い地域で
とても「はるかぜ」とは思えない
冷たい風が吹き抜ける、
小さな小さな私の梅畑。

それでも
3mを超えた細い枝たちには
可愛らしい蕾がいくらかついた。
期待していなかったので
とても嬉しい。
花が咲くのが楽しみだ。

白梅酢で作った白梅ポン酢

寒い冬はほぼ毎日
鍋や煮込み料理をする。
軽く味をつけて
そのまま食べることが多いので、
ポン酢を切らしていることを
冷蔵庫を開けてから
思い出した。
あぁ、しまった。

その日は
豚肉と白菜のミルフィーユ鍋で、
梅塩糀で味付けすれば
そのまま美味しく
いただけるのだけど、

子どもたちが小さい頃、
塩ポン酢で食べるのが
好きだったことを思い出して
食べたくなってしまった。

そこで
梅干しを漬けたときの
白梅酢をベースに
作れないかと考え、
オレンヂビネガー、
昆布・鰹・あごを入れて
煮切った酒・みりんを
合わせて作ってみた。

これはなかなかの傑作。
梅味の塩ポン酢は
市販品のような甘さはなく
さっぱりとして
何にでも合いそう。
白梅ポン酢と名付けよう。

また、寒い朝には、
これを少しカップに注ぎ、
すりおろした生姜を入れて
お湯で割って飲めば、
身体の中からポカポカに。

冷えてお腹が痛い時にも
すぐによく効く。 
薬要らずの
万能調味料ができました。

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