今日はほぼ日から｜使いすぎではなく、使わなすぎで硬くなる
「からだのどこかが痛いとか硬いとかいうのは、
使いすぎているか、使わなすぎているかなんです」
と、トレーナーに何度か言われていた。
（略）
そして、ぼく自身の身体の不都合は、
だいたいが「使いすぎ」の筋肉痛などではなく、
同じ姿勢で仕事をしていたというような
「使わなすぎ」が原因だと思い当たるのだ。
身体のことじゃなくても、思い当たる。
じぶんは数学が苦手だ、と思っている人は、
なるべく数字をあつかうようなことは考えたくない。
いやだなぁと思いながら、読み飛ばしてしまったり、
数字の関係の仕事は他の人にまかせっぱなしにしたりする。
こういうことが習慣になってくると、
だんだんと数学的な思考を「使わなすぎる」ようになる。
おそらく、そういう脳の回路を休ませ続けているのだろう。
これはこれで、脳内の滞りをつくってしまって、
思考に不都合なことが起こっているのではないか。
（略）
そして、いまの社会というのは分業で成立しているから、
不得意なことをやるほうが「効率がわるい」と
されているものだから、しないでいることも自然になる。
逆に、得意なことは「効率がいい」からやりすぎてしまう。
デスクに張り付いてずっとモニター画面を眺めている人は、
田植えをすることもないし、薪割りをすることもない。
ただ、人間の歴史のなかでデスクに張り付くことが
仕事として「どんどんやりなさい」となった時代なんて、
つい最近になってはじまったことなので、
身体がそういうふうにはできていない。
だから「もっと使ってるはずの筋肉や、脳みそ」が、
なんだったかを思い出して、使う必要があるわけで。
そういうことがうまくできたら、苦労はいらないんだけど。
人も社会も、ややこしくしちまったものだなぁ。
”My physical trainer once said when a part of your body gets stiff and sore, it is either 'using it too much' or 'using it too little'.
In my case, it is almost always caused by 'using it too little'.
And I think this can be true for other stuff.
I am bad with numbers, then you avoid the situation to use numbers.
You outsource the job and task which requires mathematical brain, and you begin to 'using it too little' in your daily life.
The world today embraces the functionalization so much thus it's seen 'unproductive' if you do something you are not good at doing. And it's natural you stop doing it anymore, and insted, you are over using the functions which you do well because it's simply 'productive'.
In a long human history, it's still new that people sit and stare the screens all day long even though it is something we are good at and productive. Our body is yet fully adjusted for that. We need to stand up and move, and remember also to use our functions like growing crops and chopping the wood though it might be unproductive. It will be so much better if we can use more of our potential functions without complicating it too much”