ようやく、2024年の1文字は「環」
3月、やがて4月にさしかかろうとしている時期になってようやく、今年の1文字にこめたアレコレについてまとめています。
その1文字については年初に決めていたものの、昨年のふりかえりを2月にやっていたくらいなので。。年度の切り替わりのタイミングあたりを目標にまとめられたらいいなと思っていました。
今の暮らしではこのペースが自分のペースだと受け止めながら、必ずやっておきたい大切なtodo。
この言語化をやるのとやらないのとで1年が大きく違うことを経験から学んでいたので、ここに改めてまとめておこうと思います。
今年の1文字は「環」
昨年は、自分の中の心地よい循環をつくっていく上での安定した「礎」をつくるために、大小いろんなチャレンジをしてきました。今年はその礎を土台にものごとを巡らせていきたい。
「環」は環境の環、そして、まわる、めぐる、輪(わ)を意味します。
健全な巡りをつくっていく上でまずは環境を整える
環境には2つの意識があって
家の中(目に見える物理的・視覚的なもの)
心の中(目にみえない精神的・感覚的なもの)
いずれも、不要なものを手放して余白をつくりたい。
ものごとを健全に巡らせるためには余白が必要ということは重々承知。
とはいえ、わたしの日々の優先順位の上位になかなか上がってこれないのが
「片づけ」でした。
礎の安定に勤しんだことを経て、散らかった環境によってその礎が不安定になることも同時に経験。
散らかった家の中では余裕がなくなってくるとイライラや負の感情をひきおこす頻度が確実に増しました。
家の中をシンプルにスッキリすることで心身の無駄な負担をなくし、自分の状態の水準を上げることが目標です。
自分のことに集中できる部屋をつくる
そして、まだ使っていない子供部屋を「書斎」というと大げさだけど、自分のことに集中できる部屋としてひとまず使いたいなと計画中。
インプットとアウトプットのバランスをとるための部屋。
ここでいうインプットは読書・調べもの・資料を読むなど。
アウトプットは日記・気持ちや思考の書き出し・SNS発信などです。
インプットしたものをアウトプットすることで初めて自分の中に落とし込まれるインプットがあります。インプットするためにアウトプットするみたいな感覚。そしてそこから何かしらの小さな行動につなげることが目的です。
わたしの場合、この手順があって初めて、変化や成長、ものごとの巡りがおこりやすいと思っています。
誰にも邪魔されないホッとできる空間で自分に没入できる時間を持つことは、わたしにとって必要不可欠。これまでの子育てでそんなことがなかなか叶いにくかったことからも改めてそれは実感したことでした。
早起きして朝に時間をつくることは習慣化していましたが、子育てのフェーズも変化してきた中で、今年はその環境をつくってより充実した時間を確保できるよう工夫していきたいです。
年初にこんまりさんの本を読んで片づけメソッドを習得し、少しづつ片づけはやりはじめているところ。お盆あたりを目標に家全体をスッキリさせ、書斎は10月頃を目途に少しづつ空間をつくっていきたいです。
感度を上げて循環させる
家や心身の環境が整い、余白があることで、おそらく自分のあらゆる感度が上がると思っています。
わたしは物事を論理的・現実的に考えるタイプですが、判断や決断は直観的なほう。人や場所、ものごとのタイミングやめぐりあわせは完全に自分の感性が作用しています。
自己理解を深め自分から行動することを続けていくうちに、向こうからやってくるめぐりあわせやチャンスというものも増えてきたように感じています。そんな良い兆しをさらに充実させ、出会う・つながる・学ぶことを循環させていきたいです。
ジャッジせず自己受容する
おそらく私は、何か結果を出すことや成果をあげることよりも、変化や成長に伴うプロセスから学ぶことが好きなのだと思います。
そんな中、自覚している問題がひとつ。
その過程において変化や成長を意識するあまり、もっとこうなればいいなという、ここではないどこかや何か、少し先ばかりに意識がある事が多いことに気が付きました。
うまくいっているときは良いのですが、そうではない時そんな意識が何を生んでいたかというと、できてない自分を責める気持ちや、焦り、劣等感です。
子どもとの暮らしの中では、自分の都合など度返しで対外的におこる物事が多いもの。そこに時間とエネルギーをものすごく使います。
大切な存在だからこそ当然のことなのですが、スムーズに思い通りにいかない事の方が大半なもので、そんな時にこの理想主義的な意識でいると、こういった負の感情がものすごく出やすいのです。
理想をもつ意識はもちろん必要ですが、そこばかりに囚われず、目の前のことを受け入れ、その時の気持ちをまずはちゃんと感じる。そこに対して良し悪しのジャッジをするのではなく、ただ感じて受け入れるという自己受容ができるようになりたいと思っています。
これはあらゆるプロセスから健全に着実に学んでいく循環をつくる上で大切な部分かなと。
キーワードに出てきたのは「対話」
昨年、デンマークへ行った時も、まちの未来ビジョンに関わったことも、子育てにおいても、すべてに共通して出てきたキーワードが「対話」でした。
例えば物事がうまくいかないのは、コミュニケーションや対話が不足しているから、ということが子育てや仕事、地域や社会にはたくさんある気がします。
逆にいえば、対話によって前にすすめることや新しいアイディアが生まれること、解決することがたくさんあるということです。
ただし、対話を有意義にしていくためには、
・自分の気持ちや意見を言語化できること
・そのための自己理解ができていること
・個々が、対話とは何かを理解していること
この3つがとても大事になってきます。
わたしの世代(30~40代)が受けてきた日本の教育では特に、それらの本質を学ぶことや実践する機会が一般的にはほとんど無かったといわれています。
自分の過去を振り返ってもそれは感じること。
大人になって子育てをしている今だからこそ、そんな過去は受け止めつつ、改めて「対話」というものを考えていきたいと思っています。
対話の3つのポイントを深めながら、自分自身がその対話力を鍛えたい事と、対話により生まれる気づきや行動、変化を誰かと共有していけたらいいなと思っています。
子どもとの対話についてはまた別次元
わが家の子どもたち3人は、小学校3年生・2年生・年長さんになります。
すでに人格や個性、意思のある存在。
子育てのゴールを強いていうならば、「生きていく上での自立」だと思っています。
その上で、どう育てるかという意識ではなく、どう関係性を築いていくかという意識をもっていきたいと思っています。
生きる土台を育むうえで必要なことは、自分を知っていくことや、いろんな経験をすること。それらを見守っていく親として、絶対的安心な存在となるよう、子どもたちとの信頼関係をつくっていきたいと改めて思っています。
「関係性」に意識をおく理由は、親である自分自身を犠牲にして子どもに何かを与える一方通行な関わりであっては親も子も本来必ずもっている原石が活かされにくいと経験から学んだから。
親である自分自身にも人格や気持ち、意思があります。そして、大人になっても未熟な部分が当然あり、そんな自分の危うさは子育てを通して浮彫りになることがたくさんあります。
自分のそれらを受をけとめ理解していくことが大切で、そこをないがしろにせず、子どもの事を観察し、互いの尊厳を守りながらお互いにとって最適なコミュニケーションを模索すること。
つまり、自己対話をしつつ、子どもたちとも対話を通した関係性作りをしていくということ。
そうやって、互いに健全な作用を生み出していけたらいいな。
子どもと一緒に、気づいたり、学んだり、そんな関係性を築いていきたいです。
対話の機会をつくる、対話の場に参加する
そんなこんなで今年に入って、地域や子育てに関する対話の場をつくったり、そういう機会に意識的に参加しています。プライベートでもとにかく一人で煮詰まらないよう、必ず誰かと話すよう意識してきました。
その度に自分の視野がひろがったり、気づきがあったり。子どもとの関係性を築いていくうえでのヒントを得られたり、視界が広がるような感覚がありました。
一人で考えることも好きですが、色んな人の話を聞いたり聞いてもらったりする対話の場が、自分を救ってくれたり育ててくれる感覚があります。
そんな自分の中で育ったものを、さらに子育てや地域、社会、もしくは自分以外の誰かにも還元していく巡りをつくることができたら、そんな嬉しいことはないと。
子育て世代だけではなく、あらゆる世代、自分にはない環境や世界観、価値観を持っている人、他国の人とも対話する機会があったらいいなぁなんて思っています。
英会話の勉強を習慣化したい
昨年、デンマークへ行って、英会話の勉強をしたいと強く思うきっかけがありました。
わたしは英語が全然しゃべれず、わかるのは簡単なきまり文句程度。
デンマークでは、スタディーツアーで通訳の方がおり、学んだことはたくさんありましたが、ホームステイ先はフリー。
こんな事を聞いてみたい、ちょっとした声をかけたい、気持ちを伝えたい、そんな時に言葉が出てこないのです。
今きっとすごく大事なこと言ってたんだろうなというときも理解できず。
そして、わからないなりにもアクションするという度胸もなく、、
興味があることに対してコミュニケーションをとれないもどかしさを経験し、英語でコミュニケーションをとれるようになりたいと、強く思いました。
それから、自分に合った勉強法を色々試しては続かず、、を何度か繰り返しているうちに最近出会ったのが、英語学習アプリDuolingo。
自分に合ったレベル、目的、時間設定ができ、AIと相互的にやりとりできるかんじがとてもやりやすく、習慣化できるよう工夫されたつくりになっているところが非常によくて続いています。
今はこれを1日5分やると決めて、朝の時間や隙間時間にトライ。
1日5分だけでも英語に触れる時間をもつことを続けながら、その時々に応じて英会話についてはアンテナを立てていきたいなと思っています。
自分の心地よい循環をつくっていく
近年の自分のテーマとして掲げている「循環」。
ここにあげた一つ一つの意識や目標はすべてつながり合っていくものと考えています。点と点がつながって網羅的に線を描き出し、やがてそれが自分の面になり、多面的に成熟していく。そんなイメージ。
家業の仕事のことについて、特別記していないのは、家業を大切にしていく上で、今は自分自身を深め成熟するフェーズだと位置づけているからです。
もちろん仕事もがんばりたい。
家族や妹、作り手さんや協力してくださる方々と共に、今の自分ができることを最大限発揮したいなと思っています。
家業は義務感だけでは本当の意味で大切にすることができないと思っていて、そこに自分が活かされなければ続けて繋いでいくことなど到底できません。それくらい大切に思っているからこその今ということです。
さぁ、明日から4月。
1個1個、積み重ねて、巡る環(わ)をつくっていきたいなと思います。