見出し画像

【ボストン研修レポート③】LarryFish氏講義

ボストンにおけるJWLIの研修の4日目は、LarryFish氏による講義でした。ご自宅に伺い、お話しをじっくりお聞きすることができました。
LarryFishさんは、CitizensFinancialGroup,Inc.という190年以上の歴史のあるアメリカの銀行の元CEO。そして厚子フィッシュさんの夫でもあり、このフィッシュファミリー財団の創設者でもあります。

同じテーブルに座っているだけでなんともいえない緊張感、重厚感、言葉一つ一つの重さ、ずしりずしりときました。


ちょうどラリーさんの誕生日のため最後にみんなでお祝い。最中は写真は撮れませんでした・・・

何万人という従業員、たくさんの支店、そして歴史ある銀行という中で大きなリーダーシップを果たすという中での苦労、リーダーシップ/寄付/戦略についてを教えてくれました。そして日本の女性リーダーへの投資する意味も教えてくれました。日本にとって、世界にとってとっても大事なことなんだと力強く話してくれました。

お話しのほんの一部ですがご紹介

・リーダーとして大事なのは共感力
・チームがないと動けない。何万人であろうと1:1の関係をベースにつくる。
・加えて、健康であること(しっかり運動すること)が大事


・寄付/投資基準:①まずリーダーを見る②バランスシートを見る③戦略を見る
・寄付をしたらそのリターンやレポートは逆に求めない、信頼をもとに寄付を継続してし続ける。ただただ寄付をし続ける。

・戦略の絞り方:多くの人にとってのアクセスにつながるか(インパクトがあるところに効くか)・ニーズをひたすらきいてそこにニーズがあるか


と、ほんの一部ですがそういったエッセンスを教えてもらいました。
成果のためにはとにかくHardWork(とにかく全力で動く)とも。自分にとても厳しい方なのだなということもとっても伝わってきました。

また、小さいころから貧しい家庭に育ったけれども、敬虔なユダヤ教の家庭に生まれ、必ず「地域に還元すること」(GiveBacktotheCommunity)ということを親から教わったという話がありました。「だから収入の10%は必ず寄付をしてきた」というお話を聞いてびっくりしました。自分の収入の10%をずっと毎月寄付に当てたり、そこから財団をつくっていったそうです。寄付に対する思想哲学を感じました。