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ボストン研修番外編~土日の散歩&スタッフシェア会&地元小学校特別支援学級の元先生との話より

ようやく土日になり、食料品の買いだしに加えて、お散歩OKになりました。嬉しいです。そして、日曜日の午後はオンラインで地元の公立小学校にて特別支援教育に関わる元教員とオンラインでお話しすることができました。


日中ずっと部屋の中だったので外の空気がとにかく気持ちがいい!


公園。お父さんとこどもがブランコにのっています


不思議な遊具たち。カホンかな?


屋外コンサート場も。素敵だなーここで演奏聞きたいなー。

そんな素敵なお散歩を朝も夕方も2度もして、大分リフレッシュ!

オンラインシェア会


その合間に、夜10:00-と朝7:00-に1回ずつスタッフやパートナーさん等、こまちの活動を支えてくださっている皆さん含めて、内輪のシェア会をオンライン(ZOOMでしました。)

写真は特にないのですが、2回合わせて15-18人くらい参加してくれたのですが、みんなの顔を見てふわーっと気が抜けました。この2週間聞いてきたこと、noteに書ききれなかったこと、、、少しまだ言葉にならないことも多いことも自覚しました。地元のお母さんたちがどう感じているか、予防や制度はどうなのか、等いろんな質問をもらいながら、先2週間そういったことも聞いておこうと思いました。何より元気をもらった2時間でした。

特別支援学級の元教員とのお話し

ご縁をいただき、急遽地元の小学校で特別支援学級の元教員をしている方とお話ができることになり、オンラインでつなぎました。

ポイントは本当にかいつまんでかくと。。。
・法律でその子一人一人にあった支援をしなければいけないと決まっているから、もし病気の子どもが来たら、その子にあった支援を提供するために人を雇い、支援を提供する。そのために多めの予算を組んでおく。
・日本は国の予算と法律が弱い
・特別支援教育に必要な専門家を、いろんな分野で関わってもらう。先生がカウンセラーの役割も一人一人に必要な支援をすべてみとるなんて、無理だと思う。先生と特別支援のそれぞれの分野(身体、言語、算数、等)専門家が話し合いながら進める。限られた時間の中でやるし、分業が生まれてしまう弊害もある。(通常クラスの先生が、そこは専門家に任せたみたいな雰囲気になったり適切な声かけをしない等)
・また、実際は特別支援教育にお金をつかいすぎではないかという指摘も他の保護者からあるときもある。
・先生は、150こまの研修を受けると、昇進できる。先生として研修を受ければ受けるほど、学びができ、給料が上がる

・さまざまな困難を抱えている地域に学校に着任したときには、こどもたちが10センチほどのナイフを背中にもって登校をしてきていた。びっくりしてどういうことなのかと驚いていたら、校長先生が、「彼らはそのナイフなしには安全に学校にくることはできないんだ」と言った。学校ではそのナイフをロッカーにいれてロックをかけ、帰るときには渡して返した。

・学校にきている時間以上に学校に来る前来る間の道、その後のことを想像しその子たちの困難に思いを馳せることが大事。

・特別支援教育においても同じ。大事なのは、
 ・ジャッジしない(勝手な判断をしない)
 ・その子たちの声を聞く、その子たちが何をしたいのかの心の声をしっかり聞く。

・同時に、先生がすり減ってしまうのは日本と一緒。契約で決められた時間数はあるが、持ち帰って授業準備はする。ケアをする分野の仕事に共通することかもしれないが、こどもたちのためにこれもしたい、保護者にも電話をしたい、あれもしたいと欲が出てくる。その契約で決められた時間を超えてやるのはいいけど、それは「私の選択」ということ。どこまでもできてしまう。

・いかに先生が自分のケアをするかということはとても大事。

・特別支援においては、保護者のケアもとても大事。必要な支援があると伝えても受け取りたくないという保護者もたくさんいる。でもそれは急がせることはできない。子どもが困っていても、保護者にはその時間が必要なときもある。子どもが18歳になるまでその支援を使わないとずっと言い切ることもある。そこは保護者の意思尊重をする。

・子ども同士の争い、保護者からの意見、いろんなことは日常的にある。何においても、何故その想いをもっているのかをしっかり聞く。例えば、特別支援のこどもたちがこのクラスに多くてうちの子どもが困っているという話があった。お子さんがどんな風に困っているんですか?と具体をしっかり聞く。それが本当に困っている状態だと思えばそこを改善する。もし事実でなければ、私たちは法律で一人一人の支援を提供することが決まっていること、インクルーシブな学びをつくっていくことの義務を伝える。

等、いろんな話がありました。あっという間の1.5時間。。。