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#【第18回】自由律俳句&エッセイ:新聞掲載作品/茨木のり子

😊今日は学生時代の話からしましょうか。苦手だったのがやはり理数系科目です。📐数学はまだ普通にできるんですが理系科目がどうも興味がもてない。

バカボンのパパじゃないけど🌄お日様がどこの方角から登ってもいいし、マグマがどうのプレートが…なんて話が出てくると、私のまぶたは厚くなって心地いい眠りに。

当然惨憺たる成績でした。体育は、ハナからやる気がなくってしょっちゅうサボってました。おしまいには何の理由にしようかとズル休みの理由が尽きてきました。

そんな中で美術と国語だけは大好きでしたね。元々絵を描くのがスキだし褒められるし、国語は漢字さえやっておけばテスト前に勉強しなくてもそこそこ点が取れる。


今日は詩について語りたいと思います。学生時代スキだった詩歌は次の作品です。

💐僕の前に道はない
 僕の後ろに道はできる

高村光太郎[道程]一部分
これはタイヤメーカーのCMに使われたことのある詩です。道は未来を思わせ、広がりのある世界観

💐私の耳は貝のから
海の響きをなつかしむ

[耳]ジャン.コクトー
情景が浮かんできますね

💐有るほどの菊投げ入れよ棺  の中
菫程な小さき人に生まれたし
夏目漱石作 文人も句を作る人が結構います。

このように学生時代はまだ詩について触れる機会があるんですが、社会人になってからはほとんど詩について触れる機会がありませんでしたね。

そんな中、一つの新聞の訃報記事が目にとまりました。それは詩人の[茨木のり子]が生前に遺したはがきの内容です。

  このたび私この世におさらばすることになりました。(中略)[あの人も逝ったか]と一瞬、たったの一瞬思い出してくださればそれで十分でございます。あなたさまから頂いた長年にわたるあたたかなおつきあいは、見えざる宝石のように、私の胸にしまわれ、光芒を放ち、私の人生をどれだけ豊かにして下さいましたことか…

なんて鮮やかな散り際かと思った。彼女の詩を読んでみたいと思って読み始めたのはここ2〜3年前のこと。それを新聞に投稿して、掲載されました。

いつものY新聞です。編集委員のひとに書くという言葉を紡ぐという言葉に変えてもらいました。最後から4行前
茨木のり子(1926〜2006)宝塚の男役を思わせる凛々しい美人。だが晩年は夫君を亡くし寂寥感が張り付いていると語っていたという

茨木のり子は直喩の名人。優れた表現がいくつもあります。

油断すればぽたぽた垂れる涙を水道栓のようにきっちり締め

子どもたちが運命をドッジボールのように受けとめられるように

茨木のり子は直喩が多いのでストレートに心に入ってきます。私は頭が高尚にできてないので、暗喩の多い現代詩はさっぱり理解できません。[何が言いたいの?]という風になります。

茨木のり子の詩には[吹抜保]、[この失敗にもかかわらず]といったユーモラスな詩もあり魅力がつきません。折に触れて味わいたいと思います。


今日の自由律俳句のテーマは[学校]です

🏦いつまで下駄箱という

🏦なまりのひどい英語の先生

🏦デカい定規が滑り落ちる

以上、次は川柳について語りたいと思います。では

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可愛ユミコ
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