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東畑開人さんのトークイベントを観て思ったこと

「雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら」の刊行記念トークイベントのアーカイブを観て思ったことなどをつらつらと。

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トークイベントを観ようと思ったきっかけ。

もともと「野の医者は笑う」という本を読んだ時に、面白い方だなぁという印象があり、その後「みんなのカウンセリング入門」という東畑さんが主宰する学びの場に飛び込んだことも大きい。とにかく東畑さんの考えていることを聞きたいという感覚なのかもしれない。ただのファンですな。

今は募集していない

本はまだ読んでないけど、それでも面白かった。トークイベントの内容。

刊行記念トークイベントの内容は「本読むこととケアすること、及び質問タイム拡大版」というもの。

「人のケアをする人は本を読む人が多いのではないか」という東畑さんの仮説から、今回のトークイベントが始まる。以下トークイベントで語られた内容を少し。

①心は触れないし、見ることもできない。そのため、比喩で表現されることが多い。比喩で表現するためには、映像より文字、文章の方が良い。

②ひと昔前は心理士の間で本を読まないことが良いとされていた。それは知性よりも体験が良いとされていたから。でも本を読むことは「頭で理解することは心で体験することを助ける(可能にしてくれる)」よね。いつもと違う心を体験できる。

③わからないことと向き合うために本を読む。わからないと思考が止まって、同じ考え、同じ言葉が回っているだけになる。

④わからないこととはなにか?
 ・視点が固定化して同じことしか見えなくなること
 ・想像力が働かなくなること

⑤視点を増やすために本を読む。それは著者と視点を重ねることかもしれないし、著者と違う考えを得ることかもしれない。違っていてもいい。それは自分を知ることの助けとなり、結局今の自分とは違う視点が得られる。視点を得ることは映像でも良いけど、①の理由により本が良い。

⑥他者(この場合、著者)の心、他者の頭を使わせてもらった時に、ちょっとわからないことについて考えることができる。本とは他者が考えたことの神髄。

⑦わからないことがわかるようになるための手助けとして本を読む。それは目の前の問題に関わること。目の前の問題だけだと技術書だけを読むことになり、疲れるけど、目の前にいる人の向こう側(環境やどんな世界で生きているか)を知ることの助けとしても読書が役立つ。そのため社会学なども読む。

⑧本を読むことは、心のストレッチ。可動域を増やすことと、いつもと違うように心を動かすこと、自分自身に余白を持つこと。

⑨本を読むのは一人になること。本を読む時、目の前にことに追われなくていい(基本紙の本だそう。スマホで読むと何かの通知で邪魔されるから、紙とのこと。本には霊力があるっていう話も面白かった)自分の世界にいて、自分との対話をおこなう。

⑩ケアはつながり。人とつながりを持つこと、持ち続けることは疲れる。だからこそ、一人の時間が大切。東畑さんも診療の前には本を読むそう。

私のまとめなのでちょっと違う解釈も含まれます

コーチングについて

トークイベントの終盤、質問コーナーがあり、その時に「コーチングについてどう思うか?」という質問があった。

東畑さん自身、界隈では左よりだということを述べつつ、コーチングも占いもライバルだと話していた。それはどちらも心の悩みを取り扱っているからだと。何をつくり出すかが違うと。

その人が生きている環境や社会、世界の中でどういう方法で生き延びるのか考える手段だと。その中でもコーチングは「未来を歩くために現在の自分はどうしたいのか?」を考えることなのかなという話だった。

あとがき

いやー、めちゃくちゃ面白かった。そして惜しげもなく話してくれて、ますます東畑さんのファンになった。そして、東畑さんが話した「本読むこととケアすること」の内容にのっけって、自分もいろいろ話したくなったなぁ。話したくなる=心の中の何かを見つける。と考えると話もすごいなぁと思うトークイベントだった。

最後に宣伝を入れさせてください。コーチングをおこなっています。
気になった人はぜひ、ご連絡ください。
※どんなコーチングかは後で書きます。

メール:kotodama3coach@gmail.com
X:@yumikoz3


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