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私がLinkedInで発信するワケ-自分らしく-

何年もの間眠らせていたアカウントを再び開き、LinkedInのプロフィールを入力しなおした私。そこから何が起こったのでしょうか。気が付いたことをありのままに書いてみようと思います。

今までずっと私は、日本の年功序列に対する意識の強さを感じていました。また、いつまでたっても男女平等にならない世間の状況の中で、私は自分のキャリアを諦めていました。だから自分の意見を表明することが馬鹿らしく思えて、何の意味もないと考えていました。誰も私の意見など、聞いてくれなくても良かったのです。

そんな投げやりな気持ちの中、毎日の経済ニュースについて投稿を始めます。いつも私は朝の通勤電車の中で、その日のニュースをチェックしたり、仕事に関係する人事・採用関連で興味のある記事を見ます。ただニュースを見るだけでは頭に入らないので、自分なりに記事を咀嚼し、意見をアウトプットしてみるということを始めました。誰も私の投稿を見なくてもいい。ただニュースが頭に入れば。そんな気軽な気持ちで投稿していていました。


別に誰も反応しなくてもいい。


独り言でも構わない。


LinkedInはビジネスSNSなので、経済ニュースに反応してくれる方がいた。タイムリーな話題に触れた場合はLinkedIn編集部の方の反応もあった。それがやがて励みになり、経済ニュースを見ては、毎日投稿を続けた。

そして試しに、世の中で起こっていることについて、疑問に感じることをつぶやき始めた。炎上したらどうしようと怖かったが、そのうちにポツポツと反応が出始めた。ものすごい勢いで反論してくる方もいたし、攻撃的なコメントもあった。一方で真摯にコメントをくださり、共感してくれる方も増えていった。そして共感してくれる方が増えてくると「おや?もしかしたら、意外と同じことを考えている人が多いのだろうか?」と思い始めた。

ポジショントークをしても嘘っぽくて面白くない。営業ど真ん中のポストをしても、売り込まれそうな気がしてなんかシラケる。自分の自慢話は鼻につく。誰も聞きたくない。では本音をぶつけてみたらどうだろうか?不満でも疑問でもなんでもいい。頭の中で書きなぐっている文章を、そのままぶつけてみたらどうだろうか?嫌がる人もいるだろうな。でも捨てるものは何もない。そもそも何も持ってないからだ。

皆さんは、どんな時に「言葉」が心に響くだろうか。きれいな文章を見た時だろうか。美しい「言葉」に出会った時だろうか。私はなぜ人が、ある文章に強く心を惹かれるのか、実はよく分からない。しかし私は思う。その人の「言葉」、その人の考えが、嘘のない形で、不器用に伝わった時に、何かリアリティを感じ、共感するのではないだろうか。

その人の着飾っていないありのままを見た時、何か感動を覚え、親近感を抱き、もっとその人のことを知りたいと思うのではないだろうか。

私の目標はキャリアコンサルタントとしてカムバックすること。リベンジの目標はそこに決めていた。それなら私のキャリア観、生き方、価値観をさらけ出すことが必要なのではないだろうか。まずは私の生き方を見せる事、それが本当の仲間を集めることに繋がるのではないだろうか。そう考えた。

夫は転勤族で単身赴任。私は二人の子持ちの母親。過去にブランク7年。これでは転職市場では戦えない。同じ年齢のビジネスパーソンと同じ土俵に上げられた時、どうしても差があり、転職市場では不利すぎる。

転職サイトとしての位置づけからスタートしたLinkedInでは、転職でスカウトされるのを待つのは王道の使い方だろうと思う。でも私はそういう使い方をしても、実はあまり効果がない。それなら自分の意見を発信することで、私がどんな考えを持っているのかを認知してもらおう。それが出来れば十分で、後は朝のニュースのインプットと、その反応の確認として割り切って使おう。そうすれば、意見することが怖くないのだ。だって捨てるものは何もないからだ。

すると、思わぬ効果が出始めた。何かを感じ取ってくれる人がいた。共感してくれる人がいた。共感してくれた人が、実際に私に会ってくれたり、さらに人を紹介してくれたりした。それは単純に話をしたいというものから、私の投稿を見て、ぜひ採用面接をしたいと、ダイレクトメッセージで声をかけてくださった方もいた。

私はスカウトそのものを狙っていたのではなく、ただ自分のありのままの意見を言おうとしていただけなのだ。だから、ただ自分をさらけ出しただけというのが本音だ。それが遠回りのように見えて、実は一番自分の近づきたい人に近づけるという、思いもよらない効果だった。

そして業界や年齢を超えて、本当に心から共感できる方々とお話をすることができた。これはLinkedInで発信したからこそ、得られた関係であり、発信が無かったら出会うことができなかった方たちだ。様々な垣根を越えて会ってくださる仲間がいることを知り、「まだまだ人生は面白くなりそうだ」と思えるようになった。

そして、私のLinkedInでの活動それ自体が実績として認められ、幸運なことにリンクトインスポットライトに選出していただいた。また、LinkedInでの活動を認めていただき、別ルートではあるが新しい転職先も見つけることができた。それが結果的に私の「圧倒的不利」を埋めるものに変わった。それは投稿をしなければ得られなかったものだ。

LinkedInでの投稿によって得られた、一番価値あることとは何だろう。

それは私という人間そのものが、どういう考えを持った、どんな人間なのかということを、知ってもらえたことではないだろうか。私は自分自身と向き合い、確認し、発信し、様々な人の反応があり、結果的に自分という人間を分かってもらえたのだと思う。

私が、私と言う人間を発信すること。

それが自分らしく生きることに繋がり、心の底から共感してくれる仲間を集めることに繋がる。

女性の私は、男性のようになろうとしていた。

私はテニスで男性に勝負を挑むほど勝気だったが、性別を超えようとすることに、本当は意味がない。


…そんなことに気が付いたのでした。


女性である私が女性として私らしく生きること。そしてそこに覚悟を持って臨むこと。自分に嘘をつかないこと。等身大の私を理解してもらうこと。それがLinkedInで発信した内容そのものでした。

私は2020年7月1日から、新しい職場でキャリアコンサルタントとして再出発します。それは今振り返ると、2006年にキャリアアドバイザーを諦めてからずっと望んでいた14年越しの「復活の形」でもあります。

これから始まる私にワクワクし、そしてこれから何をどんな形で発信しようか、色々と考えています。

私はLinkedInが閉塞感のある日本を変えると信じています。

自分の個性を大切にしても良いという土壌がLinkedInにはあると感じています。だから私はLinkedInで発信を続けています。それが私のリベンジであり、LinkedInで発信するワケです。

皆さんも自分らしく発信してみてください。

そして私の事例が、少しでも皆さんの助けになればと思い、このニュースレターを書いています。

皆さんが、より自分らしく、強く生きられますように。


▼2020年11月10日 LinkedIn News 編集部LIVE ゲスト出演いたしました

テーマ:専業主婦だった私が見つけた「私らしい発信」

ここnoteでお話した想いを語っています。よろしければご覧ください!


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