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国際女性デーとはどんな日なのでしょうか。国際女性デーは女性の社会的、経済的、文化的、政治的功績を称えあう日であり、国連によって1975年(国際婦人年)の3月8日以来この日を「国際婦人デー」と定めたようです。今では男女平等な社会の実現を加速するための行動を呼びかける日として、世界中に広がっています。

またSDGsが掲げる17の目標のうちの一つである5は「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う」というものです。記念日を制定して、またSDGsの目標に掲げてまで女性の地位向上を目指そうという動きが国際的にあるということは、長い間女性は差別の対象になったり、地位が低いままでいるという証左なのでしょう。

では日本ではどうなのか。私は昨年、女性をエンパワーメントする一員としてキャンペーンに参加させていただき、国際女性デーを呼びかけました。そして2021年のLinkedIn国際女性デー特別企画の動画に日本人女性として出演しました。

詳しくはLinkedIn IWD2021 国際女性デー特別企画をご覧ください。

日本のLinkedInでは非常に盛り上がり、ありとあらゆるLinkedInユーザーが「#WeCanDoIt」と書かれた紙を手に持ち、3月8日に自分の意見とともに投稿をするというキャンペーンが展開されました。私のような小さな存在であっても、社会でお役に立てることがあるのだと、とても感動したのを覚えています。だから今年も勝手に(笑)何か行動したいと考え、#国際女性デーによせて のハッシュタグをつけて、発信しようと思いました。

最近の日本での動きとしては以下のようなものがあります。

そして2022年の国際女性デーのテーマは、#BreakTheBias (偏見を打ち砕こう)です。

女性に対する "Bias"(偏見、思い込み、先入観)にはどのようなものがあるでしょうか。男性が女性に抱く偏見と、女性が女性自身で持っている偏見の2つに分けて考えてみると、例えば以下のようなものが考えられます。

▼女性が女性自身に持っている"Bias"
・家庭は女性が守るべきだ
・家事は女性が主に担うべきだ
・女性は男性を立てるものだ
・女性は意見を主張しないものだ     
・ビジネスでは男性ほどに活躍できないものだ
・子どもを持つことは幸せなことだ
・主な収入は夫に頼るべきだ

▼男性が女性に抱く"Bias"
・母親になった女性は強いものだ
・女性は弱く頼りない存在だ
・女性はつつましいものだ
・女性は家庭に入りたいと思うものだ
・女性は責任のある仕事はしたくないものだ
・女性は男性のサポートをしたいものだ

他にもたくさんの"Bias"が存在していると思いますが、上に列挙したものについて考えてみると「家庭」「仕事」「子ども」について男女での"Bias"が多く存在し、ギャップも大きいような気がします。仕事をする、結婚する、出産をするという場面において、男女間の"Bias"が多く存在していることがわかります。私自身も独身時代には気づかなかった世間の多くの"Bias"に気づくきっかけになったのは、結婚という決断をした場面でした。「お前は家庭と仕事とどっちを取るんだ?」「お前は幸せな家庭を築きたいだろ?」「お前は家庭で慎ましく生きるのが幸せだろ?」そんな考えに自分がグッと引っ張られていく感覚があり、その境地に至ることこそが「女の幸せ」だと、自分自身も周りの人も思い込んでいたように思います。でも実際はどうだったかというと、不安と葛藤と劣等感だらけでした。全然幸せじゃない…私は檻に閉じ込められた…そんな感覚すら覚えました。

女性は主体ではなく従属する存在なのか?自分自身のために生きるのではなく、誰かのサポートをするために生きているのだろうか?家庭を守るためだけに女性性があるのだろうか?女性は弱く頼りない存在であり、誰かに経済的に、また精神的に依存しなければ生きていけない存在なのだろうか?

こんな感覚が私の心の中に沸き起こり、それらのことが私に期待されているようでもあり、とても苦しかった。私の親ですらわかってくれなかった。「それがあなたが求めていた幸せでしょう?」と。本当に私が求めていたものだろうか?女性に対する望ましい在り方や、女性の幸せだと信じ込まされていたことに、近づこうとすればするほど苦しくて、結婚とはこんなにも自分を押し殺して我慢しなければいけないものなのかな、と思った。

私が求めていたものは、自律であり自立。一人の大人として誰かに頼りながらも、誰かに依存せずに自分の身を立てていきたい。成熟した大人とはそういうものなのではないか。それは女性が子どもを持つことで変わることはない。自分が子供の頃、自分の夢や目標を持ち、目の前のことに一生懸命な大人がカッコよかったように、自分が大人になっても子どもにとってカッコいい大人ってそういうもんじゃないか、と。

偏見を打ち砕こう。女性は精神的に自律し、経済的にも自立しよう。一人でも二人でも家族でも生きていけるように。誰が倒れても代わりになれるように。家族の夢を壊さないように。協力しあって、励まし合って、尊重しよう。そこに男も女も関係ない、一人の人間だから。

"Bias"を打ち砕こう!

国際女性デーは男性の日でもある。

もう女性を励ますための日なんて、なくなればいい。

#国際女性デーによせて

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