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読書感想文『王様のキャリー』

小説家になりたい! 弓葉あずさです。
今回は読書感想文をば。

わたくし、児童文庫もですが、児童文学も興味がありまして……(なんならそっちの方が向いているのでは?と言われたこともなくもなくも…)
とはいえなかなかそちらの公募には手を出せていませんでした。
しかしいつまでも「なかなか」なんて言っていられません。
おーしチャレンジしてみるぞ……!
……の前に、やっぱりある程度は敵情視察(?)も必要……ですよね?

そんなわけで受賞作を何作か読んでみました(゜V゜*)

やっぱり児童書っていいですね~~(>ω<*)
せっかくなので感想を書いちゃいます。だいぶ変なテンションかもしれませんが。すみません。

今回読んだものは第64回講談社児童文学新人賞で大賞だった『王様のキャリー』です。

あらすじ

中学二年生の勝生には、最近ハマっているeスポーツのストリーマーがいる。
名前は「lion」。不遜な態度と、見るものを魅了するプレイングから、ついたあだ名は「王様」。
ある日訪れた病院で出会った車いすに乗った少年の声は、lionそのもの。
思わず正体を確かめた勝生に、lionことリオは、「ゲームでキャリーしてやる」という。
ゲームを通じて友情を深める二人だが、ある日、大会の招待状が届き……。
読む者の心を震わせる、「王様」と「家臣」の友情ストーリー!

講談社BOOK倶楽部から抜粋


多少のネタバレを含みます

もし完全にまっさらな気持ちで読みたい方は回れ右です! お気を付けあれ……!

それから謎に自分絵もございます。苦手な方はやはり回れ右で……。


大丈夫ですか?
では……。

メインとして取り扱われているのは最近流行り(?)のeスポーツ。
といっても話の主眼はやはり主人公たちの交流になるので、ゲームはよくわからんという層でも問題なく読めると思います。
かくいう私はスマブ○で元気に下に落ちていくほどヘタクソプレイヤーなんですけれども。(下手だけどプレイするのは好きです)(もっぱらピカチ○ウ使っています)(何の話?)

自ら地獄に電光石火してしまう図


やっぱりですね、主人公たちのキャラがいい。
特にリオが好きですね。
リオのま~~~~偉そうなこと偉そうなこと。
一歩間違えれば鼻につきすぎる嫌われキャラになりかねないほど口が悪いんですけど(笑)、でも、芯が通っているというか、自信があるからこその物言いなんですよね。
あとはやっぱり彼が持つ障害でのあれこれが彼をそうさせたというのもあるのでしょうけど……。
自信があるキャラって惹かれますよね。
だからリオはむしろそれがイイ。

前方従者面(公式!!)と後方従者面(野次馬)


私はどちらかというとすぐ自信をなくすし、人と対立するの面倒だし、なあなあで済ませてしまいがちなので、勝生くんタイプです。
まあ私の場合、「面倒だなあ」が態度に出やすいので、勝生くんの方が全然イイコなんですけど……!
一緒にするのは彼に失礼なんですけど……!

そんな二人が出会って、共通の趣味であるゲームを通じて、どんどん距離を縮めていく。
か、かわいい~楽しそうでかわいい~~。

だけどやはり物語上、二人もただすんなり仲良くなるだけでは済まないんです。
ぶつかり合ってしまったりもする。
ぶつかり合って、でも……でも……

実際は電子書籍でした

うっ……う~~~~
仕事の昼休みに読んでいたんですけど、134ページからじわじわ……そして138ページのところで思わず涙が……ぐわっと……(※私はKindleで読んでいるのでページ数などは実際と違う可能性があります)
悔しいよなぁ……! なんか……なんっか……やるせないよなぁ……!
そうして落ち着いた二人の関係がまた……これがまたさあ……いいんですよ……。
ひ~~~~ん。
二人ともイイコだよぉぉ……。


「王様」と「家臣」という二人の関係、文字だけで見ると歪そうなのに、そこに確かに友情が見えるからまぶしいんだ……。
出会えて良かったね……。
読んだ後の後味もとても爽やかな良いお話でした。
はあ。良かった。

これからも仲良くゲームしな〜〜っ


蛇足なんですけど
今後もし掘り下げられていったら個人的に沼りそうでやばいなと思ったのは神崎くんでした。
こういうメチャクチャ爽やかいいヤツに……弱い……。

多分この子…でいいはず…


以上でした!
良い本を読むと刺激になり、自分もいいモノを書くぞ〜! という気になりますね。
皆さんのおすすめの本もありましたら是非教えてくださーい!

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