わしたたちの のうは いでつも むゅじんが おこならいように じょうほうを しょり しいてる。
記事のタイトルは読めましたか?
こちらはどうでしょう↓↓
出典:中尾清月堂HP
私たちは、単語の最初と最後の文字が合っていれば、その中の文字が入れ替わっていても、文章を理解することができます。これを「タイポグリセミア現象」と呼びます。
記事のタイトルは「私たちの脳は、いつでも矛盾が起こらないように情報を処理している」というものでしたが、ところどころ中身を入れ替えています。皆様は読めましたか?
「タイポグリセミア」は正式な名称ではないそうですが、脳による予測機能やトップダウン機能のおかげで、文の内容を理解することが出来るようです。
知識や語彙があれば、多少違っていても脳は矛盾がないように情報を処理していくことが出来るんですね。
文を読むときだけでなく様々な感覚でトップダウン処理がされています。
聴覚のトップダウン
聞こえたことばを、知識や語彙で自分の理解できる範囲で処理しようとすることで、「空耳」が生じたり、内容をある程度把握していれば、雑音の中や電話でとぎれとぎれの音声であっても、問題なく会話が出来たりします。
味覚のトップダウン
いきつけの喫茶店で出していただいた新商品の甘いコーヒー。ほんのり甘く、水飴のような味がする。水飴かメープルシロップかな?と思いながら飲むとそのような味がしましたが・・・正解は「はちみつ」でした。
正解の「はちみつ」を聞いた瞬間に、口の中にははちみつの香りが広がりました。「はちみつ」と思うとはちみつの味になります。これもトップダウンの情報処理の一例かと思います。
脳は矛盾がないように処理したがる性質がある
入ってくる情報が正確でなくても、私たちの脳は、読みたいように読んでしまいます。
自分が感じたいように処理してしまうトップダウンは、上手く働けば、読書の速読や、効率的な学習につながります。一方で、勘違いや思い込み、先入観によって正確に情報を読み取れななくなってしまうこともあると言えます。
情報を得るときは、時に立ち止まって、自分の思考を見つめなおすことも大事になるかもしれませんね。
今日は、「タイポグリセミア現象」と合わせて、脳のトップダウンのおはなしでした♪