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「本来の自分」はひとつじゃない

「ありのままの私を生きる」という言葉を時々見かけますが、
その時、この言葉に閉ざされたものを感じることがあります。
それは、「これがありのままだと“自分で思っている”わたし」に閉じこもるということ。



私自身も、「本来の自分を見つけていく」と発信しています。
ただ、私が感じているのは「本来の自分」は一つじゃないということなのです。



自分と向き合っていくと、これが自分だと思っていたものが実はそうではなく、いろんな鎧をまとい、殻に閉じこもっていたことに気がついていきます。
それらを一つひとつ剥がし手放していく中で、自然のうちに、「本来のわたし」というものに出会っていくのですが、その「本来のわたし」も過程だということ。

ひとつ見つけて、真っ直ぐ進んでみる。
やっていく中で、飽きたり、絶望したり、崩壊させられたり・・・
そして、また次のわたしへ移っていく。
その繰り返しなんじゃないかな、と思うのです。



本来のわたしが一つじゃないといっても、
誰かみたいに、あの人みたいに、私もあれをこれをする必要がある、というわけではなく。
結局は、自分に寄り添い、どうするか自分で決めて、自分で見つけていくだけ。
そして、「ひとつのわたし」をずっとやる人もいるだろうし、
それ自体に良い悪いもない。


ただ、「私ってこうなんだ」と人格を一つに限定する必要はなくて、
探究していく楽しさも物凄くあるよって思っていて、
その楽しさを分かち合っていきたいのです。



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