見出し画像

ベルファストは途中棄権とほほ

10月5日

10月3日と4日はリバプール。
今日はベルファスト。

昨日、リバプール市内を歩き回っている時に、股関節のグキグキが始まった。
たくさん歩くと、時々グキグキして痛みが出る。一度受診したことがあるけど、骨の変形もズレもなく、骨と骨とがこすり合わされて軽い炎症起こしているんでしょう、とのこと。一晩寝れば治るので、あまり気にしてはいなかった。
だけど、今回はなんだか痛みが強いのですよ。

船に戻ってからは、足を上げ下げするたびにイテテ、イテテ。痛い方の足をかばうので歩き方も変になって、動くのが辛くなっちゃった。

4日は1万8000歩。
3日は1万歩。
その数日前が2万4000歩。
このくらいは、今までも普通に歩いていたんだけどなー。

一晩寝たら多少回復したけど、全開バリバリにはほど遠い。
泣く泣く市内巡りを諦めて、タイタニックミュージアムだけタクシーで行って帰ってきた。うえーん(号泣)。

ベルファストは工業の街で、造船業も盛んらしい。タイタニック号を作ったのもこの街だった。当時の最先端の豪華客船だったけど、NY寄港の直前に氷山とぶつかって沈没。
ミュージアムでは、造船所の様子や船の調度品、犠牲者や生き残った人たちのパーソナルヒストリーなどが紹介されて、なかなか見応えがありました。

不思議な形のタイタニックミュージアム
タイタニック号は、ベルファストの造船所で建設された。処女航海で沈没
一等客船やスイートルームの調度品は、豪勢なものだったらしい
船室の復元モデル
犠牲者が残したノート
遺品のバイオリン
タイタニック号の救命胴衣
犠牲者の写真も展示されてた
1912年4月15日、午前2時少し前。沈没直前の通信のやり取り(だと思う)。早急な救助を要請してる。10分後には「タイタニックからの応答なし」と。
ガラス張りの床の下が、タイタニックが沈んだ海底、というしつらえ。おっかなくて、ガラスの上には立てません
まー、一応こういうのも撮ってみる


ベルファストのことは寄港前に少しお勉強したので、興味があった。
アイルランド紛争はなんとか平和に解決したものの、住民間にはわだかまりもあっていまだに色々な分断があるというし。
政治的なメッセージを絵に託しているというピースウォールも見てみたかったし(ベルリンの壁、みたいなのが残ってるらしい)。
酒飲みの留守番夫に、本場のアイリッシュウイスキーでも買っちゃるかと思ったがそれもかなわず。

仕方ないから、船に戻ってから近くを少しだけ歩き回ったが、なーんもない。
殺風景で、だだっ広くて、北国に来たなと思わせる風が吹くばかり。気温は17℃というけれど、体感温度はだいぶ低い。

だーれも通らん、なーんもない道
殺風景で荒涼とした風景が続く
水たまりに、鳥がたくさん飛んできていた
北国っぽい空の色
石ころの隙間に、小さな花が健気に咲いてる

ただね、こういう荒涼とした中を一人ぼっちで歩くのが、私はどうも嫌いではないのだ。北国(秋田)生まれだからなのか、ちょっと懐かしい気分にもなって。
秋じゃのう〜と、「‘Tis autumn 」を口ずさみながら、何にもない道をふーらふーら歩き回って、少しだけ気が済んだ。我ながら、ヘンな女だなと思う。

結局、今日も1万歩歩いちゃった。
大丈夫かな……。

【追記】
3日はリバプールからバスで湖水地方のツアーに。

羊やら牛やらが、のんびり草を食む
この辺りはコッツウォルズ地方、というのかな? ちゃんと確認してないから、よくわかんないや
バースウエイトからリバーサイドまで、小さな汽車に乗る。雰囲気のある木製の跨線橋
駅舎もかわゆし
蒸気機関車に乗ったのは、生まれて初めて
観光客向けなんでしょうが、汽車の運転手さんはこんな服装
ワーズワースや、ベアトリス・ポターが愛したという湖水地方
遊覧船で湖を渡る
飲める機会は逃さない
観光地化は、わりと控えめ。ピーター・ラビットグッズが溢れかえってるかと思ったが、お店は小さいのが一件だけ
あと数週間後だと、紅葉が美しかったらしい
素朴な湖畔
夕飯をとったレストラン

イギリスは食べ物がまずいといわれるけれど、リバプールとベルファストの3日間、ご飯はどこで食べても美味しかった。
あと、南欧に比べると、イギリスはどこもトイレがきれい。ありがたし!

鶏胸肉とマッシュポテト。白ワインとタラゴンのソースがけ。トリュフの香りもしたような……
キャラメル味のプディングは絶品であった


翌日、4日はリバプール市内をぐるぐる歩き回った。

リバプールといえばビートルズだよねー
彼らが何度も出演したのが、キャバーンクラブ。で、その偽物クラブもたくさんある
うっかり偽物店前で喜んで写真撮っちゃった。「キャバーンクラブ」じゃなくて、「キャバーンパブ」でした
こちらがホンモノ
中はこんな感じ
せっかくなので、ギネスビール買ってしばらくライブを楽しみました
エルビス・コステロ、ダイアナ・クラウル、グロリア・エステファン、アースウインド&ファイア、ロッド・スチュアート、アデルetc.そうそうたるアーティストたちが出演している老舗ライブハウス
市内は2回建てバスで見て回った
古くて壮麗な建物もたくさん
やっぱりヨーロッパの街並みって感じ
ダウンタウンには賭け屋が軒を並べる一画が
港近くでサンドアートを作ってる人がいた
夕暮れの港。恋人たちの聖地らしく、夥しい数の南京錠がぶら下がってた
こちら7人ほどでシェアした、お店のおすすめ盛り合わせ。イギリスのご飯、わりとイケました

いいなと思ったら応援しよう!