見出し画像

カイロは昭和40年代の面影

9月18日

カイロ市内のエジプト考古学博物館と、観光用のモスク(ムハマド・アリ モスク)を見学。

印象に残ったことをサクサクっと。

【考古学博物館】

重厚な建物で。
1902年に設立のこの博物館、老朽化が激しくて、ギザに新しくできる大エジプト博物館に展示物が引き継がれるんだとか。ちなみに、ここにある展示品は入り口近くにあるロゼッタストーン以外は全て本物。実際に発掘されたもので、レプリカではないそうです。

確かに展示の仕方は古めかしく(味があるけどね)
冷房設備もないのでやたらと暑い
そんな中でパンを食べてる人もいる。博物館でパン……おおらかなお国柄なんだな
古代ファラオは、指に金のサックをつけてたみたい。埋葬品かな。英語の説明がいまいち理解できんかった
ハトシェプスト女王。彼女は女性でありながらファラオ(王)だったので、権力者の印としてつけ髭をつけている。髭は力の象徴だったんですって
パピルス。「源氏物語」よりもずーっと前のものだけど、色がはっきり残ってる。石から作った染料なので、色が残るんだとか
ミイラが2体、展示されていました

この博物館の目玉は、なんといってもツタンカーメン王の黄金のマスク。残念なことに、ツタンカーメンの墓から出土したものは全て、撮影不可。
↓ネットから拾ったこれ、確かにありました。

ツタンカーメンは、18歳の若さで亡くなった王様で、業績は大したことないそうな。
ただ、彼の墓は奇跡的に盗掘されずに残っていたため、有名になったんだって。名前しか知らなくて、すごい王様なんだと思ってたよ。

【ムハマド・アリ モスク】
エジプト人は90%近くがイスラム教徒。街にはモスクがたくさんあるが、ここだけは観光客用になっていて国が管理してるそうです。

えらく立派な外観
モスクの中心。ここから建物の中へ
モスクというのは、人々がお祈りをする場所なのだ。神社やお寺のように、ナニカが祀ってあるわけじゃない。
中の造りは荘厳、壮大
だけど、あちこちで座り込んでおしゃべりしてる
くたびれたから私も座ってたら、入り込んできた猫になつかれた(モスクの中には靴を脱いで入ります)
モスクの近くの、これは墓地。エジプトは土葬だそうです


で、ここからはカイロ雑感。

えー、茶色い街でした。
おわり。

モスクからカイロ市街をみわたす。色味がないでしょ?
飛行機の窓が汚れててひどいボケボケ写真ですが、カイロ空撮。茶色でしかない。


雰囲気は昭和30〜40年代って感じ。

高速道路っぽいところを、ノーヘルで3人乗り。この直前に4人乗りも見たぜ
街角の店
道路を渡るときは、車のドライバーとメンチを切り合う(うそうそ。でも、命懸けで渡ってるんじゃないかと思われる光景が度々)
まあこんな感じで
こりゃ、シンガポールの警察に逮捕されそう
ただでさえ埃っぽいのに、野焼き?なんかも
タバコを売ろうと車に近づくおじいさん
女性はこういう姿の人が多い
爆撃された?みたいな家が多いのに驚いたんだが、今カイロでは盛んに再開発が行われているらしい。コロナ禍で中断してた工事が本格的になってきてるんだって

正直言うと、ちょっと参った。キレイで便利な暮らしに慣れきってるからさ。
ただ、レストランで蝿が1匹飛んでるだけで大騒ぎする同胞を見ていると、日本人はひ弱すぎるんじゃないかな、とも思う。
あちこちに土埃まみれで転げ回る子供がいたけど、子供って本来うるさくてきたならしいもんだよな、と思うし。

私が子供の頃、大人はもう少しおおらかだった。世の中は、困ったヤツ変なヤツ込みで成り立ってるんだとか、清潔は大事だけれどささいな汚れに目くじら立てることはないとか。そういうことを、みんな皮膚感覚でわかっていたように思う。
60年ぐらい前の子供時代の空気を、カイロで感じたのだった。

しかしまあ、飛行機で2時間のアテネに着いたら、緑がたくさんあってホッとしたのだ。
砂だらけよりは、やはり少しは湿り気があったほうがいいなあ。 

ナイル川に夕陽が沈む。さらばエジプト、さらばアフリカ
ギリシャで数日ぶりにまとまった緑を目にしたよ

いいなと思ったら応援しよう!