初めてのNikon Z50II その6 〜被写体検出(2)
さて、Nikon Z50IIが発売されて、1ヶ月経ちました。PENTAXとFUJIFILMのダブルマウントで撮ってきましたが、この1ヶ月間はほぼZ50IIだけの稼動となってます。浮気性の私にしては、長く使っているほうです。
過去に浮気して、短期間で撮影枚数がグーンと伸びたのはSONY RX100(初代)でした。GRIIIとGRIIIxも持ってますが、好きなカメラだし、コンパクトだけれども、それほど撮影枚数は伸びていません。それだけZ50IIのデキが良いということかも知れません。
主な被写体が地域猫、花、人物なので、被写体検出は主としてオートにしてました。
FUJIFILM X-T5の場合、カスタムボタン2個にそれぞれに人物と動物の認識を割り当てて、サッと切り替えるようにしてます。
Z50IIも同様のことが出来れば有り難いのですがー。上位機種のように、「撮影機能の呼び出し(ホールド)」があれば、瞬時に被写体を切り替えることが出来るはずですが、残念ながらZ50IIにはそれがないようです。
ですから、被写体検出オートにして、異なるAFエリアをFnボタンに振り分けて、その使い勝手を試しているところですが、この被写体検出オート…例えば、猫を撮りたいとき、被写体検出(動物)が良いのか、被写体検出オートでも同様の検出が出来るのかが、今ひとつ分かりませんでした。普通に考えれば、わざわざ被写体検出を独立させているということは、オートに比べたら、猫を撮るなら動物と指定したほうが検出精度が上がるということだと思うのですがー。
カラスしか居なかったので、この日はカラスばかり狙ってみました。被写体検出はオートと鳥の2種類を試しておりました。
AFエリアはワイドエリア(L)、(C1)、オートエリア、3D-ターゲットを使ってみました。
この日はカラスが沢山歩き回っている状況でしたが、いずれのAFエリアでも被写体検出があまり出来ませんでした。真っ黒のカラスだったからなのか、どうなのか。。。あるいはカラスまでの距離だとか、上の写真のように周りがごちゃついていたからなのかー。
まぁ、こういうシチュエーションなら、ピンポイントAFで狙ったほうがサクッと撮れるわけですが、今回の主旨はあくまでAFエリアと被写体検出についてのテストでしてー。
このときは最初、ワイドエリア(C1)+鳥検出で狙っておりました。しかしなかなか検出せず。途中から3D-トラッキングにしましたが、カラスに合焦しているはずなのに、写真を確認するとボケています。カラス以外のどこにもピントが合っていません。数枚試してようやくピントが合いました。
合焦すれば、フォーカスポイントが緑色に変わるのは、大概のメーカーが同じだと思いますが、上の写真のようにゴチャゴチャしていると、カラスにピントが合ってるはずなのに、写真を確認すると合ってないというケースがしばしばあります。これまた被写体までの距離も関係するのかどうかー。
レンズはDX50-250mmですが、猫までの距離は3mくらいでしょうか。この程度なら問題ないのですが、望遠端で4匹くらいの横並びの猫を狙ったとき、猫を全く認識してくれませんでした。
AFエリア設定はオートエリア、ワイド(L)、(C1)、3D-トラッキングと試しましたが、何故でしょうね?
最初は広めのAFエリアで試して、うまくいかないものだから、最後は3D-トラッキングにしたところ、「おぉ、ちゃんと認識してる」と喜んだのですが、撮れた写真はピンぼけ多発。鳥撮りガチ勢よりはラフな撮り方が出来るシチュエーションなんですけどねぇ。
ここでメーカーサイトに気になる記述がー
私は「5(鈍感)」に設定していますが、3D-トラッキングやオートエリアAFの場合、勝手に「3」になってしまうわけですが、これが被写体検出にどれだけ影響するのかは、まだ検証が必要かも知れません。
ただ、おそらくですが、被写体が小さく写る場合の被写体検出はあまり正確ではないかもです。
被写体検出オートにしていましたが、人も猫も検出しないことが多く、結局、ピンポイントAFで撮りました。やはり被写体検出オートの場合、検出が安定しないことがあるので、猫をメインに撮りたい場合は、被写体検出(動物)にしたほうが良いかも知れません。
また、オートエリアAFやワイドエリアAFのように、AFエリアを広めにしても、中央に位置する被写体に検出が引っ張られ易いように感じます。
要は被写体までの距離というよりも、被写体をどれだけ大きく写せる状態かがキモで、かつ、被写体が複数写るシチュエーションの場合、メインの被写体をどこに配置するかに注意する必要があるのではないかと。
例えば、鳥と猫が同一画角に入っていて、オートエリアAFで撮っている場合、猫を一旦、中央に配置してカメラに認識させてAFホールドをする。そこから少しカメラを振って構図を整えて撮る…みたいな動作が必要かも。
一度お試しください。