【インド生活】インドで駐妻兼現地採用勤務するまで
私は、幼い頃に母から「(母が会社勤めしてた時は)結婚したらいつ会社を辞めるの?て言われた」という話を聞いてから「そんな男女不平等なのは嫌だ。私は男性と変わらず働いていきたい。」となんとなく思っていた。
(母は育児をしながら在宅の仕事や先生の仕事をパートでしたり色々していたのでそれはそれで楽しそうだけど。)
だからこそ旦那のインド駐在が決まった際、自分はどうしようか結構悩んだ。普通に駐妻はちょっといやで、私は自分で働いてお給料が欲しかったし社会とビジネスパーソンとして繋がりたかった。
それに元々海外勤務の希望はあって、自分の勤めている会社でそのうちチャンスがあれば異動しようかと思っていたほど。思ったより早く旦那に先越されちゃった!という感覚。
帯同して働くとすると旦那の会社からvisaサポートは出ず、だいたいは自分でビジネスvisaを取得することになる。
駐妻としてインドで働くとするとこんな選択肢がある。
・日本で勤めている会社のインド支社に異動
・日本で勤めている会社で在宅ワークをインドからする
・在宅ワークができる日本の会社に転職(フルリモートの会社増えつつあるけど難易度高い)
・インドに駐在出来る日本の会社に転職(ポジションほぼない)
・インド現地採用(日本企業もしくは多国籍企業のインド法人雇用)で転職(ポジションはまあある)
その他は
・フリーランスで日本から仕事を受ける (この場合は帯同のファミリーvisaで詳細わからないけど税金とか旦那側の会社の関係で、稼げる額は制限がある...?)
・インドで起業 (手間はかかるけど長くいるなら)
・インド近隣国で働き中距離結婚生活
もしくは、ちょっとずれるけど日本の会社を休職して帯同し帯同期間はボランティアとか習い事して過ごす(自身の雇用は守られる) ✴︎インドでバイトやパートは私が知る限りなさそう
私が勤務していた会社にインド支社はなかったので、1.今の会社でインドに近い国に異動する 2.会社を辞めてインドで転職する 3.帯同しない の3つの選択肢で相当悩んだ。
当時私は、仕事も慣れてきた社会人3年目だった。人にも恵まれていて辞めたくなかった。だけど「今逃したら海外でいつか働きたい!ていう私の夢は一生果たされない。」と思って思い切って転職をえらんだ。転職て腹括るしかない。
転職・採用支援の仕事をしている私にとって初めての転職活動となった。
(⚠︎ただ、駐在員側の会社によっては帯同者の現地での勤務を禁止している。何かあったら会社が責任を問われるというのは分かるけど、人としての自由に働く権利を奪っていると思う...。多くの会社が、その制度をはやく撤廃しますように。)
私は旦那が既にデリーに引っ越してから、自分はどうするか決めたので1番旦那の家から近くて自分が働きたい会社(日本の会社のインド法人)に直接コンタクトを日本からとり、ウェブ面接をしてもらった。だからインドの自分の雇用先がvisaのサポートをしてくれて、インドに渡航することができた。
(✴︎日本の会社だったので面接は基本日本語で。インド人との面接もありそれは英語。当時はインド訛りの英語に超めんくらった。働いてみたら、インド英語も慣れた。)
もし既に帯同してインドに行って勤務先を決めた場合は、旦那の帯同visaから自分の雇用先がサポートするvisaに切り替えるため1回日本に帰国しないといけない。それって結構面倒くさいなあと思う。
私はオンラインで全て面接を終えたけれど今思えば直接通勤したらどんな感じかなとかどんな人が働いているのかなとか雰囲気たしかめられる現地での転職活動もありだったかも。あと通勤の感覚がわかるから複数社受ける気にもなったと思う。(せっかくの転職活動なので納得感を持つためにも複数社受けるのオススメです!)
現地採用はインド現地での採用なので、インド基準の給与が支給される。私の場合は日本円にして年収半減...! これは最終的に決めるのに悩んだけど、
インドの銀行の預金利率は5%〜6%(これはでかい)/贅沢しなければ物価も安い(日本と同じようなものを買ったりしようとすれば普通に高い)/旦那は駐在員で家や生活のサポートはあり安心
ということで私の収入の多くは貯金しようと思い転職を決めることができた。ある意味すごくラッキーだった。駐在員のパートナーがいたことで、現地採用だと大方福利厚生としてない家の手当て・車・医療サポートがあったから。
インドの日本人駐在員は私がいた時はおそらく微増傾向だったけど働く駐妻は圧倒的少数派だった。同年代の駐妻もいままで働いてたのに普通に仕事辞めちゃったんだなぁもったいない、とちょっとおもった。(おそらく駐在員側の会社が帯同者の勤務を禁止してた。ほんと権利の侵害)
いま駐在員は減っていると思うけど、今後パートナーが駐在になって働きたいなあとおもう人がいたら、選択肢は何かしらあるはず。ニッチなエリアや通勤する会社がない場所でもオンラインで仕事していける環境が今急速に整いつつあると信じている。
(*駐在員が多い各国には日系の人材サービス会社があるはずなので探して相談してみるのがオススメ。その時にポジションなくても、相談し続けたらいいポジションを見つけてくれることもあるので。人材会社で働いていたので、インドでもそうやってポジションを各社様に伺って無事ご支援できた方たちいます^^)
私も今後もし別の国に行くことになっても、何かしらの選択肢を探そうとおもう。子どもがいる今海外に行ったらもっとおもしろいことができそう。