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NPO職員の”そんなんありなん?”可能性は∞インタビュー♯大福聡平さん<前編>
こんにちは🌞、関西学院大学の活動団体である夢調査プロジェクトのarinanです!
私たちは、夢を持っていない学生に、「そんなんありなん?」って思う将来の選択肢を提供することを理念として活動しています。
今年度はこのnoteからインタビューを出すので、ぜひご覧ください☆前回のも、面白いので是非読んでください!!
【後編】はこちらから⇩
今回はNPO法人で働く大福聡平さんのインタビューです!
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大福聡平さんのプロフィール
関西大学外国語学部出身、現在は個人事業主(フリーランス)で教育関係の仕事をいくつか行う。
アカデミックコモンズプロジェクト
一般社団法人リベルタ学舎
なりわいカンパニー
一般社団法人みくもや
偶然つながった人生
人生にタイトルをつけるなら
【偶然繋がった人生。“たまたま”を繋げる人生。】
自分から学ぶということと、繋がりは大事にしないといけないと思ってる。でも、たまたまっていうところがすごい大きいので。一応意図を持って繋げてるんだっていう。
消去法で選んだ「運命の国」との出会い
関大(関西大学)の外国語学部は二年生のとき、必ず留学に行くことが必須だった。
「高校生の時にハリーポッターとプレミアリーグがめっちゃ好きでイギリスに行きたかったけど、TOEFLの点数が低くて早々にイギリスを諦めた(笑)。残りの選択肢は、アメリカとフィリピンだった。アメリカに行く同級生は多かったけど、同級生ばっかりでも一年間日本語だけ喋って終わるなと思った。それでもうほぼ消去法でフィリピンを選びました。」
自主的な学びへの衝撃
「高校ぐらいまでは友達とワイワイして、授業や勉強は嫌いだった。学校は好きだったけど、大学も単位のためにという感じだった。」
「でも、勉強や単位に関係なく行う研究室のプロジェクト活動に出会って、研究室自体が先生たちのバックアップもありながら、学生がどんどん主体的に合宿の企画・運営であるとか、その場の回しであるとか、プロジェクトをどう発展させていくかとか、ほとんど学生が主体的にやってるんですよ。でもそれがすごい衝撃だった。」
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今まで勉強とか学びとか成長することって、なんかその授業を受けて知識を入れるとか、本を読むとかなんか資格の講座を受けるとか受動的に何かを吸収することでしかなかった。
「そういう風に学生が自分たちでバンバン活動を生んで、その中に成長とか学びが埋め込まれているっていう、いわゆるプロジェクト型の学びっていうものがなんかすごくいいなあと思った。楽しく成長できる。」
「勉強とかめっちゃ嫌いだったから、なんかそういう新しい形の学びっていうのに感心が向いたと思うし、今もそういう学びがもっとスタンダードになったらいいなって思ってる。」
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全てのきっかけはフィリピン
「国際協力には全然興味がなかった。当時はフィリピンやNPOの知識もないので、(NPOの人たちが)そこで働いて、お金も貰えないのになんで働くのかみたいな感じで思っていた。」
「でも、現実は違った!!人生初海外ということもあり、フィリピンの留学がめちゃくちゃ楽しかった。フィリピン人はオープンで人の良さとか、一気に世界観が広がる感じですかね。」
明らかに日本と違うところがあった。楽しくやろうぜっていう国民性。
「自分の性格と国柄が反対でその感覚が初めてでかなり楽しかった。そこで大学生のロールモデルに出会ったりして、めちゃくちゃ自分自身が新しいことを吸収し成長して行くっていうのを自覚する時間もあった。」
現地のNGOに、週一で参加。
「そこで、自分の無力感を感じた。」
でも、やはりフィリピンって途上国で、目の前にストリートチルドレン、物乞いの人とかも当たり前にいた。
「それも衝撃的。」
「そういう中でお金や時間、体力を全部注いでそういう支援を一生懸命やってる人たちに出会ってすげえな、こういう人たちの力に少しでもなれたらいいなと思ったっていうのが結構大きい。」
「面白そう」で選んだ職場
「結論からいうと、別にNPOに入りたくて NPOに行ったわけではなくて、面白そうだなと思った会社、仕事、職場がNPO法人だった。そもそもなんでそうなったかっていうと、まず僕は就活がめちゃくちゃ苦手で、合同説明会で就活生が同じスーツ着てぞろぞろ歩いて行列作ってるのをみて、これしんどいなと思って、もうやめた。」
「個人的にやっぱ得意なことが明確にあるわけじゃない。だからこそ、これまでやっぱ好きなこと、ちょっと面白そうだなと思うことを選択したかった。」
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「そんな中で、学生時代にやってたフィリピンやカンボジアの活動、プロジェクト活動とかが仕事になったら面白いなと思った。元々、ソーシャルビジネスに興味があって、いわゆるビジネスの仕組みを使いながら、社会課題の解決をしようという発想に惹かれた。やりたい社会課題を解決しながら食べていけるビジネス、いわゆるボランティアで、ひたすら慈善事業としてやるのではなく、自分も食べて行きながら社会に良いことができるっていう仕組みがすごくいいなと思う。」
それをやっている団体があるよと先生が教えてくれて、それが「しゃらく」だった。
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「興味」と「タイミング」で選択をした人生
興味があることや面白そうだなって思うことと、色んな要件が多分同時並行的にあって、大福さんは就職の時に「しゃらく」を選んだ。その時ホームページ見たら「一名募集中」のナイスタイミング。加えて神戸にしゃらくの本部があった。
「おお行けるやん!っていうタイミング的には良かった。」
「研究室も大阪にあるし、そういうプロジェクトで積み重ねてきたネットワークっていうのも大事にしたかった。就職して一気に、"もう大学とは関係ないしおさらば"ということではなくて、継続しながら仕事も研究して活かして活動するとかっていうことをイメージしていた。」
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「関西圏ぐらいだったら、神戸だったらそういうこともできるなと思ったっていうのも一つだし、立地だったりっていう複合的な条件を総合的に考えた。就職するときに最低限押さえておきたいっていうのは、ソーシャルビジネスを勉強したいと思ってたのが強かった。」
教師ではなくコーディネーター
自分のことは、コーディネーターだと思ってる。一応高校の英語の免許を持ってるけど。
結局英語の先生として教えるってなった時に、英語を教えるっていうこととか、あと学校の運営、公務文書であったりとかっていうことがやっぱりメインになってくる。
「課外活動とか学校外の活動をいかに充実させるかみたいな方がむしろメインとしてやりたかったので、自分の時間をどうにかして捻出してそれをやるっていうより、コーディネーターの方をメインの仕事にした方がやりたいことに近いことをやれると思った。」
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「あと、教育って言葉があんまり好きじゃなくて、教育ってやっぱり一方的というか。教える側がいて、学ぶ側がいるっていう矢印があると思うんですけど。」
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自分の仕事は、学びとか学習環境のデザイン、コーディネーター。学ぶ側がどういう風に学べるか。
「先生はもしかしたらいらないかもしれないけど、いかに学びやすくしたりとか、学ぶきっかけをつくるかっていう所にすごい感心があったし、今も作っていきたい。」
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自分の役目とは
コーディネーターは和訳すると“調整役”で幅広い概念。
コーディネーターの一番重要なところは、いろんなリソースと言ったりするが、地域資源であったりとか、人であったりとかいろんな出来事、イベント、情報っていうものを適切なところに届ける。そして、そのサポートしたい人がやりたいことができるような状況を作る役目。
「人によって捉え方、揺れがあると思うけど。一番社会的に正しいとかそう認識されている表に立つようなイメージとしては逆。むしろ裏方。」
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「サポートしたい主体があって、彼らが主体なんで、彼らがやりたいことをどう実現するか、裏方は全然見えなくていいと思う。けど、なんかこの人たちがいるとなんかちょっと前に進んだとか、この人と話してたらなんかヒント得られたなとか。あ、この人が新しいリソース繋いでくれたなとか。っていうことができる人たちがコーディネーターかなと思う。」
後半に続く…!
☆arinan編集あとがき<前編>☆
今回インタビューをさせていただきました、はるちゃんです!今回のお話を聞いて、大福さんの「面白そう!」が機動力となり、行動を起こす生き方にすごく憧れました。また、働き方の話を聞いて、今まで自分が持っていた固定概念が覆されました。1つの会社にずっと勤め続けるのではなく、働き先を分散させるという新しい考えに触れ、自分の将来について改めて考えるきっかけになりました。やりたいことばかりではなく、たまたまであったり、強制的にでも色んな経験をすることで、本当の「楽しい」に気付けたり、新しい出会いがあったりと、なんでも挑戦して、その一瞬一瞬を楽しむことが大切だと思いました。学びが多いインタビューでした!ありがとうございました。
続きは【後編】から!!!
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