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久しぶりのはなわ

 久しぶりにはなわを見た。はなわというのは昔エンタの神様によく出ていたあのはなわだ。

 別にはなわを見に行ったわけじゃなくて、大曲の花火を見に大曲まで行った。花火が始まるのは昼花火が17時10分、日中は特にやることもない。花火文化伝統継承館で花火の歴史の勉強も済ませてしまうと、あとは花火を待つだけ、やることもなかった。花火会場近くには出店がたくさん並んだりしていたので、そこでビールを飲んだり横手やきそばなんかを食べたりして過ごしていた。

横手やきそば

 その同じ会場の一角にステージがあり、ステージの前にはたくさんの客が座っていた。誰か有名人でも来るんだろうか。ビールを飲みながら横目で見ていると、アナウンスがあった。お笑い芸人のねじとはなわがこの後ネタをやるらしい。

 ねじは知っている。秋田出身で今は秋田で活躍しているお笑い芸人。秋田のとき演劇公演をやっているのを観た。面白かった。そしてはなわか。はなわなんて久しぶりだな、と思った。弟のナイツの方はテレビでたくさん見るけれど、先にブレイクした兄のはなわはエンタの神様以来、ほとんど見ることもなくなった。

 少し待てば始まる。どうせ暇なので見ていくことにした。
 まずはねじの登場。それまでは曇りで時折雨がぱらつく位だったのに、ねじがネタをやりだした途端雨が降り出した。雨が強くなったり弱くなったり、それに合わせてトークをしたり。ねじのネタが終盤に近付くと明らかに雨が弱くなり、ほとんど止んだ。

 そしてはなわが現れた。赤いTシャツを着てベースを持って現れたはなわは確かに老けていたけれどあの頃とそんなに変わっていないように見えた。
まずは誰もが知っている佐賀県を歌う。名曲だな、と改めて思った。一世を風靡しただけのことはあって、今聞いても思わずノッてしまうだけの何かがある。客席も沸いていた。

 次に歌ったのはB型のあるあるを歌ったB型の歌。そしてその後は天然ボケの妻について歌ったお義父さん、子供に向けて歌うママには内緒。

 知らない歌ばかりだけど、どれも良かった。テレビで見ないとあの人は今みたいになってしまって自分の中では存在が消えてしまっていたけれど、あれから20年、ちゃんと生きてきたんだな、と思った。息子に子供が生まれ、最近おじいちゃんになったと語るはなわには過去の人みたいな雰囲気は全然なくて、今を必死に生きている人の姿がそこにはあった。

 その後花火会場に向かうと、昼花火のはじめだけ少し雨が降ったけれど、すぐに止んで、虹が出た。


 大曲の花火、最高だった。

 

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