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氷瀑ライトアップ
青森生活も残り少なくなってきて、悔いを残さないよう行きたい場所には全部行こうと思っている。
奥入瀬渓流の氷瀑ライトアップツアーに行ってきた。
毎年冬になると開催されているのは知っていたけれど、雪降ってるし寒いしわざわざ雪の降り積もる山奥なんて行くのは億劫だなあと思っていたのだけど、もうすぐ十和田を去ってしまうわけだし、一度くらい冬の奥入瀬渓流も見てみたい、ということで重い腰を上げた。
ツアーの発着場所は、住んでいるアパートから徒歩3分くらいの場所にあった。重い腰を上げて、ちょっと歩いたらバス停に着いていた。僕が住んでいるのは十和田の割と中心部だったので、こんな時とても利便性が良い。後はバスに揺られていれば奥入瀬渓流に辿り着く。全くノーストレスである。こんなことならもっと早く来れば良かったな、そんなことを考えながらバスの窓の外を流れる夜の十和田の町並みを眺めた。といっても真っ暗で何も見えなかったけれど。
金曜日の夜だったせいか、全部で二十名以上の参加者がいるということで、普段よりは参加者が多いようだった。
40分ほど揺られ、最初のトイレ休憩。雪は降っていたし積もっていたけれど、想像していたほどではない。十和田の街中と積もっている量自体はそれほど変わりないように見えた。
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最初の滝。場所は自然豊かな渓流なので、本来ならばそんな所がライトアップされているはずがない。なので、これはその場限りの人力によるライトアップである。バスともう一台ライトアップ用の車が運行していて、滝の前で照明機材を使って滝を照らすのだ。最初は真っ暗で何も見えない場所に、ライトアップされた滝が突然姿を現す。ライトアップされる光の色も相まって、幻想的だった。
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ライトアップにはテーマがあるそうで、そのテーマに合わせて色も変わる。色が変われば氷瀑の印象も変わって面白かった。
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3番目のライトアップポイントは十和田湖の辺りである。真っ暗で、ライトアップされたのだけど正面から吹雪のような雪が吹き付けてきて、正直ライトアップの鑑賞どころではなかった。雪が顔面に突撃してきて辛かった。けれどバスの添乗員の人曰く、いつもは背後から雪が吹き付けてくる場合がほとんどなので、正面から雪が吹き付けてくる今回のようなパターンは珍しいとのこと。よく分からないけど、添乗員が感動したように何度もそう言うのだけが印象に残った。
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これは白糸の滝だったかな。奥の方で細い滝が凍っていた。
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そして最後は馬門岩の氷瀑ライトアップ。大トリを飾るだけあって、荘厳な氷瀑だった。12月頃はまだ氷瀑という感じではなく、2月が氷瀑の見頃らしい。
寒い中、雪が吹雪く中、バスに揺られてきた甲斐があったというものだ。とても美しくて、見れて良かった。
旅行で十和田に来ても、なかなか冬のこんな時期にこんな場所まで来ようとは思わない。それだけの苦労をしてまで見るには少々マニアックなスポットである。
住んでいたからこそ、このツアーに気付いて、参加することができた。
長く住まないと、見えない景色がある。
十和田には4年住んだ。その間、いろんな美しい景色を見た。
春とか夏の奥入瀬渓流も良かったけど、冬の奥入瀬渓流も良かったよ。皆さんも、機会があれば是非。
次の転勤先の秋田ではどんな美しいものが見れるかな。ちょっとした旅行では見れないような、いろんなものを見たい。
今から楽しみだ。