思い出のシンドバッド
サザンの茅ヶ崎ライブ2023映像を観ていたら、なんか書きたくなった。
スマホで観てるから、久しぶりにタブレットで書いている。
パソコンはまだない。
早くマイノートパソコンが欲しい。
『C調言葉に御用心』で始まったライブ。
からの『女呼んでブギ』!
初期のサザンの曲はたまらない。
少年時代、もとい少女時代の思い出が詰まっているからだ。
テレビの歌番組で初めてサザンを見た時の衝撃たるや。
翌日、学校に行って、友達に
「昨日見た?!」
と興奮気味に聞いたことを覚えている。
「見た見た!」
『勝手にシンドバッド』を携えて衝撃的に現れた変なバンド。
特にボーカルの桑田佳祐はぶっ飛んでいた。
目を見開いてステージをゴロゴロ転がりながら、何やらわからない言葉で絶叫していた。
なんだこれ!?
それから友達と私はサザンにハマった。
家具屋の大きな倉庫の2階に住んでいた時のある日、友達はお付き合いしていた男子にサヨナラを告げ、その足でうちに来た。
お付き合いと言っても、当時の私たち(少なくとも私と友達)の恋愛レベルはとても低く、特別なラブリーエピソードなどなかったように思う。
それでも家具屋の1階の事務所で、
「そうかぁ……」なんて2人しんみりしていると、ちょうどラジオから
『Ya Ya (あの時代を忘れない』が流れて来て、友達はちょっと涙を浮かべたりした。
高校生になると、友達はバンドを組んだ。
サザンのコピーバンドだ。
彼女はベースを担当していた。
街でベースを肩から提げ、自転車に乗っている彼女を見かけた時、カッコいいなぁと思った。
別の高校に行った私は、バスケ部に入っていた。
仮入部のあの日、3年生男子の先輩のパスを受け、
と思ったのに、なぜかそのまま入部した。
私もバンドがしたかった。
文化祭の時、友達に招待されて、そのコピーバンドを見に行った。
ライブは教室内で行われていて、それはそれは盛り上がっていた。
『ボディ•スペシャルII』でその盛り上がりはMAXを迎えた。
私も「オーイェー!!」と拳を突き上げた。
バンドしたかったなぁ。
当時、うちの高校に軽音部はなく、それこそ文化祭の時に、まぁいわゆる“イケてる”男子数名が一時的にバンドを組み、体育館のステージで演奏していた。
うちの高校は、みんながみんなじゃないけど、なんていうかトッポい子が多く、
「音楽は洋楽っしょ」みたいな雰囲気があった。
演奏されてたのは、
『マイ•シャローナ』『Smoke On The Water』などだった。
洋楽には疎かったが、『マイ・シャローナ』は、もっと子どもの頃に耳にしていて、子どもながらに好きだった。
私のロックの原点は、もしかしたらザ・ナックの『マイ・シャローナ』かも知れないな、と、今思った。
『Smoke On The Water』は、それこそ桑田佳祐が歌っていたから知っていた。Deep Purpleの名前を知ったのは、もっとあとだ。
いかんせん、そのイケてる子らの演奏は実にパンチがなかった。
とても他力本願なのだが、もし彼らの演奏がとても痺れるものだったら、私はバンドに入れてくれ!とか言ってたかも知れない。
茅ヶ崎ライブに戻る。
新しい歌はあまり知らない。
でも懐かしい曲が多かった。
懐かしいと言っても、今のサザンが歌う歌は懐メロなんかではなく、勢い弾ける“今”の歌だ。
茅ヶ崎公園野球場で開催されたライブは、屋外ライブならではで、あの夕暮れから段々と夜になっていく空の様がなんともエモーショナルでいい。
映し出される観客もみないい笑顔だ。
最後はもちろん……
来たーー!
私も友達も今ではすっかりサザンから離れてしまったが、いや、離れてもサザンの存在感は今も私たちの側から離れない。それほどのビッグバンドになってしまった。
サザンオールスターズは、今年5年ぶりに『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 』に出演する。
しかも夏フェスに出るのはこれが最後らしい。
フェス最終日の大トリだ。
これは盛り上がるぞ!
行けないけど。
行けないけど、当日、全国の映画館でライブビューイングがあるという。
だいたいのアーティストのライブビューイングは、うちの地元では見られないことがほとんどだが、今回はある!
見られる!
と、いうことで、チケットを申し込むことにした。
もちろん友達の分も一緒に。
一般申し込みはフェス直前にあり、しかも先着。
気合いを入れてその時を待つ。
スマホからの申し込みだから、当日もたつかないよう、子に段取りを教えてもらった。
チケット、ゲットできますように!
そういえば社会人になりたての頃、友達と茅ヶ崎に行ったなぁ。
江ノ電に乗って。
エボシ岩が遠くに見えて
かすんでたな。
涙はあふれてなかったけど。