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日記|親知らずを抜く

※痛いの苦手な方、読むのご注意下さい。

怖かった。
ただひたすらに怖かった。

右下奥の親知らず。
タイトル画のように真横に突っ込んで生えてて、隣の歯が治療しにくいので抜きましょうということになった。

それがずいぶん前の話。
かかりつけの歯医者さんでは難技だということで、紹介状をもって大きな病院の口腔外科へ。

ずっと先延ばしにしてたけど、腹をくくって行ってきた。

変な生え方してるから、切開して取るらしい。

ひえーーー!
怖い。怖いよー。

採血したりレントゲン撮ったり。

そしていよいよ診察台へ。

「先生、あの、どのくらいかかりますか?」
「ずっと口開けとかなきゃいけませんか?」
早口で担当医に聞く。

自由がきかない状態をずっとキープしておくのが苦手な私。ましてや歯の治療はもともと嫌い。

30分くらいだって。
手をあげたらすぐ止めてくれるって。

ドキドキしながら倒れる診察台に身をまかせる。

「麻酔しますねー。チクッとしますよー」

痛い!
麻酔の注射めっちゃ痛い!
何ヶ所もプスプス刺すやん。
あーーー!

「削りますねー」
ギュイ〜ンギュイ〜ン

音がえげつない。
怖い。
麻酔効いてるけど怖い。

「体のちから抜いてくださーい」
歯科衛生士さんが言う。

ガッチガチの私。
そうだ、ちから抜こう。
大丈夫、プロがやってくれてるんだ。
この人はプロなんだ。

「ちょっと嫌な音しますよー」

グギグギ

うわーほんとに嫌な音!
歯をグリグリ抜いている。
嫌な感触。
顎もだるくなってきた。

大丈夫。
もう終わる。この人はプロ。

「頭の方取れましたー。次、根っこいきますねー」

まだやったんかい。まだ残っとんかい。
もう嫌かも。ダメかも。
いや、いけるか?
大丈夫。この人プロやし。

そう言えば……。

むかーし、初めて胃カメラを飲んだ時、許可をもらってずっと幼い娘の写メを見ていた。涙目でガラケーを握りしめて。

なんとかカメラが終わった時、スタッフさんが言った。
「恐るべし、娘のチカラ!」

今日は丸腰で臨んでいる。

もうストップの手をあげようか。
そう思った時、糸で縫ってるのがわかった。

終わった。

「◯◯して下さいね」
衛生士さんがなんか言う。
「はひ?はんずっふんへすは?(はい?30分ですか?)」

麻酔でうまく喋れない私。

そんなこんなで、なんとか無事に終わり、足をガクガクさせながら診察室をあとにする。

家に着いて鏡を見た。
10歳くらい老けていた。

以上、今日の日記です。
無駄に長くなりすみません。
麻酔切れてきた。痛い……。

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