仕事日記|なるべく大きく見せる
とにかく明るい安村が、さんまちゃんの『お笑い向上委員会』でよくやってるやつだ。
今日から、今月から行き始めたパート先で特別セールが始まる。
GW中ずっとそうらしい。
緊張する。
お客さん多いだろうな。
割引のレジ、未経験だし。
前回も、ちょい厳しめヒャダイン店長から「慌てない!」と言われたばかり。
(若い店長は顔がちょっとヒャダインに似ている)
「落ち着いて」という言葉は、前の前のパート先でもよく言われていた。
どれも接客業。
事務仕事となるとわりかし落ち着いてやれるのだが、接客の場合、往々にして慌てるきらいがある。
だってしょうがないじゃない。
仕事を始めたきっかけはこれだったんだから↓
大丈夫。
落ち着いてやれば大概できる。
やればできるアラフィフ。
のびしろはまだまだある。
自信満々でいこう。
嘘でも。
なるべく大きく見せていこう。
わたくしできますからの体でいくのだ。
あ、あれか!
「私、失敗しないので」
これでいこう!
お店までの道のり、自転車漕ぎ漕ぎ、
ずっと安村だか米倉涼子をイメージした。
エプロンの紐をキュッと締め、開店準備にとりかかる。
「とらふぐ子さんは無理だと思うんでサポートに」
いきなりのヒャダイン指示。
出鼻をくじかれた感はあったが、商品整理をしながらレジサポートに備える。
このままずっと商品整理でいいかも?とも思ったが、先輩パートさん(私より若い)が、「次、やってみますか!」なんて言うものだから、腹を括ってその時を待つ。
商品整理の合間にレジサポートにもスッと入れたから、きっといける。
あ、お客さんがレジに来た!
服いっぱい持ってるよー。
(服以外も売っている)
ざっくり事前説明は受けている。
やれる。
「いらっしゃいませー」
脇汗を流しながらすまして対応する。
横には先輩パートさん(私より若い)もついてくれている。
ピッ ピッ
コードを次々と読み込む。
「◯◯円になります」
「◯◯円のお返しと、こちら明日から使えるクーポンとなっておりますので、またご利用くださいませ(ニコッ)」
「ありがとうございました(ペコリ)」
ふぅーーっ
完璧だ。
サポートに入ってくれた先輩パートさん(私より若い)にお礼を言って、また商品整理に戻る。
そんなこんなで数時間。
なんとかやり切る。
すごい端折った。
ほんとは結構レジに入った。
ちょいちょい失敗もしている。
そしてほんとはちょっと慌てた。
*
誰よりも早く上がりの時間が来たので、そそくさとその場を去り、事務室に消えた。パソコンで退勤のやつを打ち込み着替える(エプロン外すだけ)
「お先に失礼しますお先に失礼します」
赤べこみたいにみんなに頭を下げて店を後にした。
*
今日は半袖にして正解だったな。
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