知らねえけれど
朝の連続テレビ小説『虎に翼』
録画ではあるが毎日楽しみに観ている。
米津玄師の歌う主題歌もまたいい。
伊藤沙莉演じる「寅子」の父、「直言」を無事救い出せるのか⁈
今後の行く末を案じながら、休日をまったりと過ごしていたら、母の面会から帰って来た父がうちへ寄った。
肩の手術を終えた母が近くの病院へ転院してから、もうひと月が経つ。
リハビリはあまり進んでいない。
意欲がないのだ。
だから父はほぼ毎日、私は行ける時にはなるべく顔を見に行くようにしている。
そして今、担当の看護師さんから、その母の意欲の無さや、食べないことをいろいろ指摘され、「病院は施設じゃない」などと言われたらしい。
今後のことなどちゃんと考えているのかと。
待て待てーい!!
こちとら転院前から介護認定の手続きを進め、やっとこさ認定もおり、ケアマネさんとも連携を取り、早期退院を進めるべく主治医との面談をこの前から再三申し出てるではないか!
母が食べないと言うから、父は毎日総合栄養ドリンクなどを持って行き、母のやる気=生きようとするチカラを呼び起こすべく声かけをしているのだ。
手術した病院から紹介状をもらい、
「しっかりリハビリをやって行きましょう」と言う主治医の入院計画書に基づいて、こちらは入院をさせてもらっている。施設代わりになどしてない。
リハビリのプロが揃ってるんじゃないのか!
確かに、確かに母にリハビリの意欲がない。食べる意欲もない。看護師さんやリハビリ師さんたちにもお手数をかけていることだろう。
その点は家族としてもつらい。
覇気のない顔を見るのはつらいよ。
つらいのだよ。
「ちょっと腹立ってきたわ。やかまし言うてこよか」
玄関先で毒づく娘(私)を、本来なら一番やかまし言いそうな父が制す。
そのあと父がケアマネさんに連絡し、連休明けに医師と家族とケアマネさんも含め、相談(話し合い)をすることとなる(だろう)
いやだから、連休前にそれをしたかったのよ。こちらはそれを伝えてきたやん?
なにがうまく噛み合ってないのだろう
か……?
わからん。
わからんちん。
先の米津玄師の歌だが、
「さよーならまたいつか」の
「さよーなら」と表記したところが好きだ。「さようなら」と何が違ってくるのかわからないけど良い。
そして
の、「知らねえけれど」というのがまたとても良い。なんだろ、少しクチが悪い言い方にも思えるけど、こう書いた米津玄師の感覚が好きだ。
唐突な「知らねえ」。
何かがうまく噛み合っていない。
しかし、ばーちゃん(母)を、ばーちゃんの気力を、生きるチカラを、なんとか奪還したいのだ。
明日は仕事だ。
ああ、私にも強い翼を!
知らねえけれど。
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