暴落時の投資の話--我慢するって大変だ
ファンドを使ったのんびり投資をしていますので、たまに大きな動きがあった時などに投資関連の話をしています。経済を知らないまったくの素人が投資をしています。
既に多くの人の嘆き節が天下に轟いています。人生的に、あまり見ることすらないだろうと思えるような歴史的な暴落に遭遇しています。先週末でさえそうだったのに本日5日はまったく信じられない状態でした。この先はリーマンショック級は多分ないだろうと思っていた人が殆どだったと思うし、この下げの要因も全く不明じゃないでしょうか。天変地異でも起きないパニックです。それが何故起きるのか、利上げその他の幾つかの要因と言いますが、そりゃそうでしょう、要因がなければこうはならない。でも素人の私には全然わかりません。
私は短期取引はやっていないので動くにしてもその日の終値でしか動けません。そして本日は日経平均12.4パーセント下げという酷い状態です。私は新興市場を多く持っていますのでこれも15.84マイナスという状態です。
国が勧めるからとNISAに資金の多くを投入している人はまったく怒りのやり場がないと思いますが、ここから始める人は幸運だと思います。NISAは短期を考えないのが原則です。投資は始める時期はとても結果を左右すると思います。まるまるの資金で始める人と一旦半分にした人が、その後同じように増えたとしてもかなり違います。しかし先が見える人は居ないのでこれはしょうがないです。
7月の初めには私の資産は過去最大値になって、自分での大きな区切りを越えたのです。そんな段階で多少の利確をしましたし、以後もある程度のナンピン売りをしてきました。しかしこんな暴落になるとあまり意味がないです。
本日の暴落でかなりの人が逃げたのではないかと思います。それは個人の判断で良いと思います。ただ、逃げてそのままが残念だと思うのです。どこかで市場に戻らないと損は遺恨とともに確定されます。恨みというのは、つまりは誰それが景気のいいことを言っていたからだとか、国が勧めるからだとか、結局は他人のせいです。そういう人ほど増えた時は自慢します。
パニックにある時は、その最中が無限に続くような気がします。回復にも時間がかかります。リーマンショックでは何年かかったでしょうか。しかし逃げたままでは回復はありません。
こんな時はまだまだ下げると言って必ず世界の終わりをいう人が出てきます。そうなるかも知れないけど、恐れている間に騰がってしまうこともあります。まことに高い所では売れず、暴落したら買えないのです。
非常に残念でしたが、まだ収益が乗っているファンドを含め、幾つかを整理しつつあります。安い時代に投入した資金が多いので、現状でもまだかなり収益が乗っている状態です。しかしかなり減りました。この分を、ここからまだ下げ続けるに従って再投入していくつもりです。これは確率です。騰がってしまったらむしろ損をしたことになりますが、どちらとも判断がつかないときはそれで良いと思っています。大事なのは、それで考えがまとまって気持ちを落ち着けることができたら、一旦の利確、或いは損切も悪くはないと思っています。
これは考えの違いです。ずっと我慢するべきだという人もあります。しかし我慢は大変です。少しでも何らかの作戦が立てられれば、それを実行するのも悪くはないと思います。
要は、ウエイトを加減することはあっても市場に居続ける。そして多くの人を参考にする場合は、その人たちの話と結果が違っても悪態を吐かないことです。参考にならないというなら一切情報は見ない方が良いと思います。色々と八つ当たりしたい場面でもあるのですが、こういうことが起きるのも世の中なのですね。もう起きないと思っていましたが。
でも、一年後はどうでしょうか。或いは二年後。下げた状態で回復がないと思えるのなら、完全にやめてしまうのも手です。或いはベアで取るのもありかも知れません。しかし、そう思ってもなかなか当たらないものです。
結論。パニックに持ちこたえられないなら撤退も悪くない。しかし必ず徐々にでも市場に戻る。これさえ続けて置けばと思うのですね。
大変な時期を堪え抜きましょう。
こんなときは一杯やって歌でも歌おうと思います。