詩がつむぐ音

03 さばくがすきです なんでもないわたし

詩がつむぐ音

03 さばくがすきです なんでもないわたし

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なんごくのゆめ

ざー、ざー どこだろう どこから聞こえてくるんだろう 私の首の右斜め上辺りが太陽で じりじりと 熱を帯びている どうやらここは なんごく らしい 南国ではない 常夏。 きっとここはそんな場所なんだろう 思った通り、ヤシの木が横に立っているではないか そういえば 昨日の夜ごはんなんだっけな うーん 思い出せないな 夢を見ているんだろうか 頭がおもたい ここでようやく 目の前に広がる 青々とした海と 目が合う なんだ 海か やっぱりここは なんごくか 南国ではない す

    • 「忘」

      たったの一年前が二年前、三年前となる かなしい、うれしい、 そういった感情や記憶を 引き戻すことができるうちは幸せだ 記憶に、それが いなくなったとき 跡形もなく心から消えてなくなったとき どんな気持ちにもならない 今までの一部をわすれて生きていく可能性があるのがすこしこわく思う きっとたくさんのことを忘れて、忘れたことも忘れているから、 感傷的になる理由も忘れているから、 からっぽの涙と思い込んでしまっているのだろう 何となく涙がでるときは、なみだで頬を輝かせればいい

      • プリズム

        いま何してるかというと、大変暇しています。 とてつもなく…… 只今空きコマで、課題を珍しく既に終わらしていて、本を読む気分でも、音楽を聴く気分でも、絵を描く気分でもありません。 最近のおはなしでも綴っていこうかなとおもって、noteを開けました。 おとといの夜、外に出て とてもにやっとしたことがあります… 涼しい!秋の香りがする!静か! というたくさんの感情がわたしのなかに広がったから☺︎ もうわたしは、プリッツのおさつ味を食べました!!!うれしい……あと、近所の方か

        • 未来の冬を思い出す

          灯 のような 淡く薄い記憶の 心にしまっておきたい 夢だったかもしれない話 やさしくて あたたかい気がする 目を閉じて思い出してみたくなった たどり着いた先にはなにもなかった 歩き出したこと 後悔はしていない 強いきもちを持てたこと きらきらと輝くこころが 嬉しかった 暗い山の上から 星を眺めよう オオカミは 吠えない 冬の針葉樹はつんつんと 寒く ぴんと張った糸のような夜 闇は深く 大きな口をあけて  待ち構えている 三日月をみた 黒闇の中で黒を輝かせた瞳 たどり

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        なんごくのゆめ

          「白梅ニ椿菊図」がみたかった

          冬に聴いてた曲を聴いてちょっと泣いた 遠く遠く遠く、離れてしまったものが いっきに向かってくる感覚だった そのとき大切にしていたことが、今では思い出さないくらい忘れ去られてしまっていたりする そのことに気づいたとき、泣くのだ ちょっとだけ泣くのだ 一日一日を愛おしいと思えてきた 今までの一日も、これからの一日も 「時をかける少女」に出てくる 「白梅ニ椿菊図」 千昭がタイムリープしてまで見たかった作品 わたしには、聴くとこの作品を思い出す歌がある 全く接点のない歌だけ

          「白梅ニ椿菊図」がみたかった

          まどろんだ

          羽音が大きくなってきて もう近くにせまってきていることを知る ろうそくの火を消した彼女は ドアノブに 手をかける ほんとうは 前に天使のかげをみた みていないと思い込むことにした 思っていたとおり そこには天使がいて 頬は陶器のようで 白く もろく すべすべしている すべてわかっている眼差しで 彼女をみている 彼女のゆめは 満月をみること しかし 編みかけのゆめは 三日月のまま 満月にならなかった 喉につまる憂鬱を のみこんで ごまかして やがて 祈りになった 翼の

          霞ヶ丘三丁目

          雨だれが地面に落ちる音と ビー玉がコップの底に落ちる音が 同じだと気づいたあなたは 晴れの日に傘をさして歩く くるくると傘をまわす様子は まるで 見えない雨だれと遊んでいるようで たいようもご満悦である 「前髪がすこし目にかかって 目が悪くなってきているかも」 遠くから薄暗い雲がやって来る 「雨だ」 あなたはビー玉の音をきいた あか、あお、きいろ、みどり たくさんのビー玉 いつでもそこに行ける 水たまりの裏側の世界 石けんの香りがする 水中にはさかなが泳ぐ 不

          霞ヶ丘三丁目

          淡々と、はなし

          朝起きたら、というより起きかけの頃 雨音がきこえていて そうだ、 昨日みた天気予報のとおりだと思った 雨予報がつづいていて、 今日から梅雨入りなの?といった感じ 起きる2時間前からしつこくかけてるめざまし 今日は、しっかり起きられた 二度寝もしなかった 久しぶりに りんごジャムのトーストが食べたくなって、 ジャムを気持ち多めに塗って食べた どうして、 最近最寄り駅まで歩けてないなと思って 今日は歩いた どうして、こんな雨の日に 雨の日こそバスに乗ればよかった と、雨水を

          淡々と、はなし

          逆まつげ

          雲がおおきくて緊張してきた いまからまだ遠い 遠いところにいる 夢いっぱい!な思いが 莫大な量のにっこりが 降り注いできている気がする 自転車に長らく乗っていないけれど それは 自転車に乗って 木々が並ぶ坂道を下るような さわやかな風が耳の横を過ぎていくような 希望にちかい そんな思い はやくはやく ゆっくりいこう はやくはやく じかんが動いていく 雲は相変わらずゆっくり 存在している またさぼった ゆるしてほしい 雲の城はおおきくて 緊張する もくもくしてて

          熱砂

          ごうごうと 見えない炎が燃えている 働き者の太陽のせいね ずっと遠くに城が聳え立つ たどり着く日は近い のっぺりとした 白い壁 きっと雨は降らない サボテンの佇まい いまここに 在るということ このせかいのこと 誰も知らないといいな  思考の鍵を握るのは真夜中のゆめ 懐中時計は動かない 胸もとにしまっても 秒針の軌跡を感じる じかんの存在をわすれていたが ここでは 在ってないようなもの 口は渇いて 声はでない くるしみながら 目を閉じて 開けるとそこは砂浜

          スイスイ泳げそうな水曜日

          わたしは何がしたいか、自分でもわかってないところがあるけれど、あたまに浮かんだ絵とか風景とかを、言葉で浮かび上がらせるということがしたい。だけどさいきん、ことばがあんまり浮かばなくなってて、日記(ぽいのね)を書く時間が必要だなって思ってる。 せっかく考えたことをわすれてしまうのは悲しいし、覚えておきたいから。 『海辺のカフカ』で大島さんが言ってた。そのまま引用はしないけど、みんなにはそれぞれ、自身の図書館が頭の中にあって、書架を掃除したり空気の入れ替えをしたり、記憶の整理整

          スイスイ泳げそうな水曜日

          ベビーカステラのにおいに弱い

           まぁ、あっつい日だったこと! まだ5月なのに……  ベビーカステラって名前をきくだけで、口ずさむだけで、あの甘いにおいが漂ってきませんか?? 駅でこないだ売っていて、 わぁすきな香り( ᎔˘꒳˘᎔) となっていました。 今度ぜったい買うんだ!という思いを込めてタイトルにしました笑 ★本    江國香織さんの『すいかの匂い』。 このなかでもわたしはとくに、『焼却炉』というお話がすき。 もう一度読み直しました。短編なのだけども、読んでるうちに長い間その世界にいたかのよう

          ベビーカステラのにおいに弱い

          とまらない、考えたい

          どうやらわたしは、 考えることがすきなようです。 今は、はやく家に帰りたいと思いながら文章を考えています。かえりたい、、学校にスケッチブック持ってきた。空き時間に絵を描こうと思います。 (ねむたい朝を乗り越えて、毎日みなさまおつかれさまです(;_;)‼︎)(朝だけじゃないね、昼も夜もやね(;_;)) 旅に出たい!と、さいきん考えてばかりいます。とにかく遠い場所へ!その衝動は、ふとしたときに顔を出してきます。なに言ってるの?おかねはどうするんだい?という、わたしの中に存在

          とまらない、考えたい

          ポケットには花びら

          くらいニュースを吸い込みすぎた雲は くろい雨雲になって 雨を降らす その雨が光の粒にみえるひと トゲトゲの雫にみえるひと 各々のせいかつ 何かあまいもの あまいものの口 と思いながら帰る いつもの道でみる 咲いている花がかわっていく 季節もかわっていく やさしいロックンロールを聴きながらあるく まあまあ うまくやれてるよ いまの時代に馴染めてない なじめてないけど気にしない すきな世界がある 大丈夫 毎日とくべつな日じゃなくていい 自分だけがしっている 負の泉も み

          ポケットには花びら

          小高い丘の朝

          お花畑のなかを歩いている しっている 菜の花だ ただ その背中をみている 昼でもないのに あたたかい まるくふわふわした 空気が あたり一面に 流れている ぼんやりとした後ろ姿を できるだけ みないように みないように 菜の花をみている 空に目をやる 行き先は内緒さと くもが浮かんでいる わたしはそのとき いなくなる 風が吹いた 三つ編みがゆれる わたしはそのとき あらわれる スカートの裾 毛先 首元の大きなりぼん 左にゆれる 帽子は飛ばされないように 両手でつかんだ

          小高い丘の朝

          デイリー!ライフ!

          いつもなら金曜日のこの時間、本を読んでるんだけどもね、きょうは文章を書きます。 最近あっついですね、、! いまこんなにアツアツだと、夏はどうなってしまうのでしょうか…⁇ お風呂の中を歩いてるみたいなことになりそう、、 という話はおいといて わたしのさいきんのお話をしようかなと…‼︎ うーん。。 特に変わらない日々なのですが、毎日本屋さんに行くようになりました‼︎学校にあるので、立ち寄っては題名をじっくり見て、おもしろそう!となったら手に取ってみる。そのくりかえしです

          デイリー!ライフ!