見出し画像

意外と奥が深い牛さんの話(牛乳編)

ご来店ありがとうございます。ユメミルトラです!

今回は牛さんのことについてお話ししたいと思います。長くなりそうだったので、何回かに分けてお送りしたいと思います。

僕自身、農業大学校を卒業して、牧場に勤務していたことがあったので、多少は知識があるつもりです。

牛さんの世界は大まかに2種類に分かれます。

1つは牛乳を出してくれる乳用牛、もう1つは、お肉になってくれる肉用牛

今日は、前者の乳用牛について掘り下げていきたいと思います。

やっぱり、牛と言ったら白黒のつぶらな瞳を想像しますよね!それもそのはず。その牛は、ホルスタイン種と言って日本の酪農家の99%がシェアしています。

理由は、一番牛乳の量が取れるから!です。

一頭の牛から出る一日の牛乳の量は、約20リットル。取れた牛乳は牛乳センターというところに運び込まれます。それから厳しい品質チェックなどを乗り越えてスーパーに並びます。

そして、牛乳一リットルの単価は時期にもよりますが、約4~8円ほど。安っ!!スーパーじゃあんなに高いのに。

という事で、たくさん量が取れた方がいいような気がしてきますね・・・

そして、意外と認知度が低いのですが、牛乳を出してくれる牛さん達はみんなメスです!!

人間に置き換えると分かりやすいのですが、乳房があるのは当然、女性だけですよね?そして、お乳が出る条件として、妊娠、出産だと思います。

牛さんに話を戻すと、少し残酷ですが、子牛を生ませた後に出るお乳で商売をしているという事になります。そして、生まれた子牛がメスなら、その子を育てて、乳を搾ることができます。命のサイクルですね!

牛が経済的に生きていける年数は、10年~20年と言われています。

なので、約10年間、妊娠、出産を繰り返し、我々人間においしい牛乳を提供してくれているわけです。本当に感謝しかないですね!

経済的に生きてはいないですが、寿命はまだまだあります

たくさん人間に貢献してくれたおばあちゃん牛は、最後の最後にはお肉になってしまいます。

たまにスーパーに並んでる牛肉に、「激安!国産牛 ○○円!!」みたいなのありますよね?あれのほとんどは、おばあちゃん牛か、オスです。

あ、先ほど子牛を生ませると言いましたが、全ての子牛がメスなわけではなく、もちろんオスも生まれてきます。

オスは、よっぽど生育状況がよくない限り、価値はほぼゼロに近いです。

ここで、ホルスタイン種のオスの一生をサラッと紹介します。

オスが生まれたら、ある程度まで育てて競りにかけられます。あまり価値がないので、めちゃくちゃ安いです。

そして、買い手が見つかったら引き取られ、ある一定の月齢を超えたら去勢をします。キ○ンタマとっちゃうんです。

何で取るのかと言うと、理由は大きく3つあります。

1つ目は、荒っぽさを抑えて飼いやすくするため。

2つ目は、肉質を柔らかくするため。

3つ目は、肉にオス特有の臭いがつくのを防ぐため。です!

そして、約15~20か月、食っちゃ寝を繰り返して最終的にお肉になります。どの世界線もオスというのは時に肩身が狭くなりますな・・・


いかがでしたか?残酷な面もありますが、これも我々人間が生きていくうえで必要な事です。

「牧場無くなれ!動物を殺すな!」ではなく、残さずに食べて日々の糧にしていく事こそが、最善策であり、我々にできる全力の弔いではなかろうかと思います。


少しでも興味を持っていただきたくて、わかりやすく書いたつもりです。

もし、ご不明な点や、逆にもっと専門的なことが知りたいという方がいたら、コメントやスキをお願いします!需要があればまた書きたいと思います!


ご来店ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?