2023 旅日記 カンボジア編 4
目覚めた朝6:45。朝食に向かう。
今日でカンボジア滞在も最後。
長いようであっという間だったなぁ。
簡単に朝食を済ませて、荷造りを行う。
今日はほぼ移動の一日になるから、ちゃんと手荷物を整理しておかないと。
8:00にバスに乗り込む。
コンポントムからプノンペンへ向かう。
目的地は、チュナイマーケットというお店。
私たちが見学した施設卒業した子が働いているらしい。
しばらくバスに揺られる。
私はバスの中でずーっと今回の旅の記録をつけていた。
時々窓の外を眺める。
全く読み方の分からない文字列が行ったり来たりするのも、今日で最後かぁ。
バスの中はとっても静か。
振り返るとみんな眠り込んでいた。
ハナちゃんも隣で寝ている。
2、3時間近く、起きたままバスに揺られると、小さなビルの中にある綺麗なお店に着いた。
降りようとする前に、先生や案内の人達がみんなに警告する。
これから先は、いつ物がスられてもおかしくないから、荷物はしっかり持っていて貴重なものは見せないで、と。
とは言っても、お店までの距離はバスをおりて数十歩程度。
こんな短い距離でも油断出来ないなんて、この辺のスリはどれほど怖いのだろう。
しっかり荷物を持って緊張しながら歩くこと数秒、綺麗なお店に入っていく。
チュナイマーケット。
ここでは、様々なアート作品やリサイクル品で作られた環境にやさしい商品が販売されていた。
手作りのポストカードや栞なんかも売っている。かわいい。
カンボジア語がデザインされた可愛い水筒があって、言葉の意味を店員さんに聞いてみた。
意味は、「アートの光」
素敵な言葉。シンプルな見た目も気に入って、一つ手に取った。
カンボジア滞在ではあまりゆっくりお土産を買う機会がなかったため、私はここで数品の雑貨や絵を購入した。
チュナイマーケットを出発したら、さらに都会な街並みの中へ入っていく。
この辺は中国の企業が投資している建物が多いそうで、中国語の案内や店が多く見られる。
街をぼーっと眺めていると、一瞬だけ歌舞伎町〜番街みたいな文字も見られた。なんの店だろう。
街を進んでいってたどり着いたのはケーキ屋さん。
日本人の方が、施設の卒業生達を雇いつつ運営しているお店。
そこでケーキひとつとカシューナッツシェイクをいただいた。
ケーキはもちろん、このカシューナッツシェイクが美味しかった。
甘すぎなくてナッツのいい香りがする。
すごく美味しいけれど、最近カシューナッツ食べすぎてニキビできちゃいそうだ。
木の実のカロリーは本当に侮れない。
甘いものをめいっぱい楽しんだあとは、空港へ向かう。
もう旅もおしまい。
プノンペンの空港は結構お土産屋さんも充実していて、退屈しなかった。
友達用のお土産と、自分用にお香とコショウを買ってみた。
香水はあんまり付けることないけど、香りものは好き。
まずはハノイ行き。
持ってきた本を読みつつ、時々ウトウトしながら時間を潰した。
飛行機は一度ラオスで止まった。
隣に座っていたさやが、私の読んでいる本に興味を持っていたから、ハノイに着くまで彼女が持っている本と交換した。
さやは、自分の持っている本を私に手渡しながら、
「ありがとう!この本は、めっちゃつまんないよ!」
といった。いやいや、そんな。
彼女が私に貸してくれたのは、新人賞をとった作家さんの小説。ファンタジーだ。
どうやら途中で投げ出したそうで、しおりが挟んであるページから先を読んでいないと言っていた。
とりあえず読んでみる。
私は本を読むのが早いので、ハノイに着くまでおおむね読み終わった。
個人的には、面白かったけどな...
さやが話に衝撃を求めるなら、確かに向いていないかも。
読んでいて、何となく展開の予想が着いてしまったから。
答え合わせをしているような気持ちで読んでしまうところがあった。
さやは、私の貸した本を読みながら頭をひねらせていた。
私が貸したショートショートは、どの話しみ別に深い考察はいらないけれど、時々ちょっと意地悪な話もあるからね。
2人で本の話をしたりしていると、あっという間にハノイに着いた。
ハノイ空港では、飛行機が出発する真夜中まで時間を潰していないといけない。
3時間くらい。
ハナちゃんとフォーを食べたり、先生と3人でビールを飲みながら時間を潰した。
ハノイ空港は驚くほど物価が高かった。
軽食ひとつで14ドルくらいする。
水も、4ドルくらいしたんじゃないかな。
とにかく高かった。
しばらくして、飛行機に乗る時間。
さようなら海外。目指すは成田空港。
後ろは誰もいないから、座席を倒してゆっくり出来そう。
今日の終わりは飛行機の中。
帰国後は先生のお手伝いがあるから、たっぷり寝ておかないと。
離陸すると、さすがにちょっと寂しい。
同時に、楽しくて素敵な夏をありがとう、という気持ち。
みなさんも、行ってみてくださいね。
それでは、おやすみなさい。
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