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『有料』NTT株をお持ちの皆様へ
皆さん、NTTの株をお持ちでしょうか?最近の株価の下落傾向に、不安を感じている方も多いかもしれません。しかし、NTTはただの通信会社ではなく、未来を創造するテクノロジー企業です!今回は、NTTの株主の皆さんに向けて、このプロジェクトの魅力と今後の展望についてご紹介します。
かくいう私もNTT株を保有する株主であります。
私が、NTT株を保有するための判断材料は配当金ではなく、NTTが世界のゲームチェンジャーになる素質があると感じたからです。
「IOWNってすごいらしいけど、何がすごいの?」
「とりあえず、新NISAを始めて、買ってみたけど下がってるな…。」
今回の記事は、そんなNTTの将来性に疑問を抱いている方々の不安を取り除ければと思ってます。IOWN構想はただの通信技術の進化ではなく、未来の社会を根底から変える可能性がありますよ!
※予備知識が必要になる部分があります。私の記事ですが以下を参考にしてみてください!
〇海底ケーブルの覇権争い:見えない海底で繰り広げられるデータ戦争 | 記事編集 | note
〇「量子コンピュータって何?あなたの知らない次世代計算機の世界」|龍 (note.com)
☆IOWN構想とは?
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想は、光通信技術を活用して次世代のネットワークを構築する壮大なビジョンです。今までの電子信号による通信を光信号に置き換えることで、データの遅延を大幅に減らし、エネルギー消費を抑え、データ容量も飛躍的に拡大させることを目指しています。これは、新たな光技術と電子技術を融合させるため「光電融合」とも言われています。
IOWN構想による電力効率は現在の100倍、伝送容量は125倍、遅延は1/200が達成できるとされています!
☆光のトランジスタとは?
IOWN構想の中核技術の一つである「光のトランジスタ」は、電子ではなく光を使ってデータのスイッチングを行うデバイスです。
従来のトランジスタは電子を介して電流の流れを制御しますが、光のトランジスタでは光を使った情報処理を行います。重要なポイントはトランジスタ内は電子、トランジスタ外は光を使用しているという点です。
具体的には、光のトランジスタは光信号を直接操作できる半導体材料で作られ、入ってきた光を電子に変換した後に別の光信号として出力することで、スイッチング動作を実現します。
「それの何がすごいの?」という声が聞こえてきますね。
もう少し話を深めましょう。
例えば、現代の情報通信は光ファイバーを通じて大量の情報がデータセンターなどへ送信されています。しかし、データセンター内では電子に変換されてデータ処理を行いますが、光ファイバーから送信された光データを全て電子データに変換しようとすると大量の電力消費が起きてしまい、多くのデータは電子に変換できずに消失してしまうのです。
光は性質上、大量のデータを光速で長距離送信が可能です。
しかし電子の場合は、扱うデータ量と距離に応じて電力(出力と考えてください)をあげなければ送信ができません。
ちなみに光から電子へデータが変換されたときに消失するデータは熱となって消失します。また、コンピュータが計算する時に、どうしてもふようなデータが発生します。その発生した不要なデータも熱となって消失します。
つまり、「データを失うときは熱になる」と覚えておきましょう。
熱は精密回路を破壊してしまうので冷却装置が必要です。
特にデータセンターの冷却装置は莫大な電力が必要になります。
ここまで解説してきた通り、データ処理能力が向上し、データ量が多くなればなるほど電力と熱問題は避けて通れなくなります。
しかし光トランジスタは
半導体の回路内において電子の代わりに光を活用します!!
従来の技術では
半導体に光データを入力した場合、その情報量に合わせて電子情報を増幅させてトランジスタが1or 0を認識した後に、同じ強さの電子で出力していました。これでは電力が消費してしまいます。
しかし、2019年に開発された光トランジスタは
電子の増幅をせずに1or0を認識することが出来て、且つ電子から光へそのまま変換して出力することが可能になったのです。
これによって従来の光ファイバーから得られたデータをそのまま半導体内で処理できるようになり、消費電力が大幅に削減できるようになったのです!さらに、データ損失に伴う熱を抑えることも可能になります!
AIの登場やデータセンターの優位性が増したことにより、電力量と熱量が比例して増加してしまう点が現代のIT業界を苦しめていました。しかしIOWN構想は、このような先端テクノロジーの弱点を取り払い、さらなるデータ通信・処理量の増大をもたらす画期的な発明なのです!!
いかがでしょうか?IOWN構想のすごさがなんとなくわかっていただけたでしょうか?
では実際に発表されている進捗状況はどのようになっているかご紹介します。
〇Point
Ⅰ:光トランジスタによって光電融合の基礎が出来た。
Ⅱ:光技術を活用することで省電力と熱発生を抑えられる。
☆ホワイトボックスの実装とは?
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