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読書備忘録 #1 パリのすてきなおじさん

大学四年生で就活をきっかけに読書を趣味にしようと思って意図的に本を読みはじめました。
今回おすすめする本は悩みがある人や退屈な人、疲れている人、何も考えたくない人、(好奇心がある人、人が好きな人)などに読んでほしいなと思います。

ゆめ(私)のはなし

(飛ばしてよいです↓)
小さい頃から本が好きで、入園前の子達の集まりやいわゆる子供スペースみたいな所でも一人で本を持ってきてお母さん、おばあちゃんに「読んで~」とねだっていたようです。おばあちゃんはこの子は友達ができるのか、と心配していたらしいけど笑
小学校では毎週図書館に行って、上限の十冊(?あいまい)を借りて読んで返して借りて読んで。。。をループしてました。
学校に朝読書、あった方多いのではないですかね。「だるい、嫌い、活字読めない、」と今で言う陽キャラさん達はいうけど、私はその時間が好きだったから邪魔しないでほしかったですね~。久しぶりに思い出してきた。

就活をきっかけに、と書いたけど読書を始めた理由は2つ。
・趣味がほしかったから
・渋くてかっこいいと思うから
いかにもミーハーー、、、。

過去に本が好きだったこともあり、内容や表紙のデザイン、興味関心から欲しい本や読みたい本はたくさん見つけてスマホに保存していたから、すんなり選定して読み始めることができました。


パリのすてきなおじさん 

ひらめいた。パリでおじさんを集めよう。   金井真紀

パリのすてきなおじさん

読書を趣味にしようと決めてから一年半、一番のお気に入りが
【パリのすてきなおじさん】です。
ちなみにもう一つ【月とコーヒー】という本も大好きです。

簡潔に言うと行き当たりばったりで出会うおじさんとひたすら会話をしていく、おじさん特集です。
事前にアポイントメントをとっていたりもしますが、基本は見つけて声をかける。人の繋がりでたどり着いたり、紹介されたりもします。

パリにいる普通のおじさんのはずなのに、、、おもしろい。
パリは移民が多い国です。(この本で学びました)
育ってきた背景が本当に皆さんばらばらだから、価値観の形成のされ方から違っている。そんな人たちが一緒に暮らしているから、またさらに環境によって変わる考えがあったり、より強くなっていく信念もあるみたいです。
日本で暮らしてきた私には新鮮でとても憧れるような話もたくさんあります。

国立統計経済研究所(Institut national de la statistique et des études économiques,INSEE)の 2019 年の人口調査(推計)4によると、フランスには、670 万人の移民が暮らしており、これは総人口 6,714 万人の 9.9%に相当する。

フランスの地方自治体における社会統合政策 一財)自治体国際化協会 パリ事務所


==============目次はこちら==============

  1. おしゃれなおじさん

  2. アートなおじさん

  3. おいしいおじさん

  4. あそぶおじさん

  5. はたらくおじさん

  6. いまを生きるおじさん

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上記の六章に計28人(※かぶりやコラムを正式に数えていません。)ものおじさんの人生・価値観・ユーモアが綴られているんです。

この本を読むだけで28人もの人生を知ることができてしまう。なんて素敵な本でしょうか。私の何倍も長く多くの事を見て、聞いて、考えて、笑って、泣いてがぎゅう~~~~っと濃縮されているんです。ワクワクしませんか?


おすすめのおじさん

特に、読んでほしい!!と強く思ったのは【6.いまを生きるおじさん】
ここだけでもいいと思います。
過去に抱えるおじさん達の暗い記憶、怖い経験、辛かった経験、絶対に知るべき話なんですよ、、。
でもそんな話はおやつ話ってくらいに、前を向いているいまを生きるおじさん達。数回涙を流して読みました。
あ、身構えないでください、面白いです。金井さん(作者さん)と広岡さん(案内のおじさん)が一緒にいますから安心してください。挿絵もかわいい。

ナチスに追われて「隠れた子ども」だったロベールさん、希望も持ってフランスにやってきた難民の方たち、戦争により毒ガスで村をなくしたクルド人のレワンさん、家族を救うことができなかったベトナム人のタイさん、、

彼らのリアルな話を聞いて胸がしめつけられるような思いでした。何も知らなかったことや、日本で幸せに暮らしていること、彼らに対してなにもできない無力さ、そんな負の感情を抱きました。
しかし、彼らは気さくで明るくて人生に満足しているように想像でき、読者が悲観的になることを望んではいないのです。
本人たちはとても素敵な「いま」を生きています。

この章だけでも世界で起こってきた戦争のことや今でも問題が絶えない海外のことをリアルな声で知ることができます。自分の幸せを再確認したり、家族や交友関係を大切にしようとより思ったり、また欲望を開放するきっかけにもなるかも、、。


まとめ

おすすめのおじさんは少し重たいとか悲しいとか、そういう風に思われてしまったかもしれませんが本当にそんなことないです。

構えて読む必要もないし、「ふんふんどんな人が出てくるのかな~」ってくらいで読んでみてください。むしろ疲れている人や悩んでいる人退屈な人に読んでほしいなと思います。
タイトルのとおりすてきなおじさんにたくさん出会えますから!!
来年もすてきな年にするために、パワーもらいましょう~~♡

#読書の秋2022   もう冬だ #ゆめの本


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