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夢の記憶

昨日に引き続きあまり体調が良くなくて、今日もたくさん寝た。いっぱい夢を見た。だけど、ほとんど覚えていない。ただ一つ覚えている夢は、とても短かったけど、とても素敵だった。

どんよりの曇り空の下。わたしは道を歩いていた。木々が生茂る、道と呼ぶには相応しくない道。風は吹いていない。音もない。周りに人影もない。いるのはわたし一人だけ。わたしは道とは呼べないその道を、木々の便りのもと歩き続ける。ふと脇に見つけたきれいなお花。香りを嗅ぐ。いい香りに包まれた。その時、とある人の顔が浮かんだ。

「あの人にもこのお花を見せてあげたい。」

無意識にそんなことを思っていた。
しみじみとその夢に浸り続けたい心地と裏腹に、夢から現実へと引き戻される。目を覚ましたわたしは、これは夢ではないと確信めいたことを思っていた。だってその人のことをいつも考えてしまうのだから。脳の記憶というものはすごい。わたしは、細胞レベルであの人のことが好きなのだろう。

元気になったら会いに行こう。

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