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「現状に満足」してもいいんじゃない?
" 現状に満足してはいけないよ "
この言葉を聞いた瞬間、あなたは何を思い浮かべるだろうか?
頑張れよ、と期待されているように感じる?
それとも、今の自分を認めてはいけないと感じるだろうか。
当時、優等生だった私は安心して通信簿を開き、衝撃を受けた。
担任の先生からの言葉に書いてあったこの言葉。
私は優秀だったはず。
なのに、なんでこの人は私のことを否定するんだろうと感じた。
私は後者だった。
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姉として「我慢をしなさい」「もっと頑張りなさい」
優等生として「ちゃんとしなさい」「もっとチャレンジしなさい」「全てを完璧にこなしなさい」
そう刷り込まれてきた私は「周りからの期待でつくりあげられた理想の自分」ばかりを見つめていた。
「できない自分」なんて私じゃない。
そう思い込むことで。ダメな自分をなかったことにすることで、私は自分の居場所を確保した。
できる自分なら、周りは好いてくれる。
頼れる自分なら、周りは私を求めてくれる。
みんながやりたくないことをやれる自分なら、周りは必要としてくれる。
けど、そうやって周りに合わせていたら、自分がわからなくなった。
何もしたくなくなった。
周りから求められることに安心感を覚えつつも、どこか苦しかった。
この場からいなくなってしまいたかった。
中学2年生の私はひたすら「私なんて消えてしまえばいいのに」と思っていた。
死ぬ勇気なんてなかった...けど。死んでしまいたかった。
/-/-/
できない自分を誰も見てくれないって寂しい
2019年07月31日。
「ゆめちゃんのできないところ、苦手なところ。結構知ってるよ。」
業務の振り返りをしていたときにふと、上司が言葉にした。
笑いながらも感動して、実はすこし泣きそうになった。
できない自分を最初から見せなくていいよう、色んな人に声かけて、自分のやることを増やして、1個1個のタスクを中途半端にやった。
あれもしたい、これもしたいと言い、行動し始めても、やりきらないことで自分の可能性の限界を見ることを避けていた。
だけど。
そんなポンコツな自分がいることなんて、とっくにばれていたのだ。
だいぶ前から隠せてなんていなかったみたい。
彼女はできない私を見ても「じゃあ、次にどう生かそうか?」と一緒に考えてくれた。
「できない私」を前に進む力。成長する可能性として見てくれたのだ。
そして、最近では、彼女と「1個1個をやりきることで成功体験を得る。それで自信をつけていく」と決め、ポンコツな自分をさらけだしつつ、進めていくことができている。
彼女があの時、ぽろっと言葉にしてくれたおかげで、私はできない自分を置いてけぼりにしなくて済んだ。
ポンコツな自分を褒めつつ、チャレンジできる
" 現状に満足してしまってはいけないよ "
この言葉をもらった14歳の私に1番必要だったのは、きっと
今の自分を、できない、ポンコツな自分を褒めること。
つまり、自分がどんな自分も認めてあげることだ。
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もし、14歳の私が「ポンコツな自分を褒める」ことのプロフェッショナルだったなら、どうなっていたんだろう?
チャレンジして失敗しても、間違えても、「難しいのに、よく頑張ったなぁ」と褒められる。「こんな時もあるさ~」と開き直れる。
そんなプラスの反省をして「じゃあ、次はどうしよう?」と自分がどうしたいかを元に進んでいける。
自分で何をするか決めて動いて、前に進んでいる実感があるからこそ、今の自分でも十分凄い、と自信を持てている。
だからこそ、また失敗しても、間違えても「私は大丈夫」という安心感がある。
そして、もっと自分がなりたい自分を目指して、さらにチャレンジして進んでいける。
どんどんポジティブ&パワフルすぎるサイクルを回して、自分が欲しいものをまっすぐ取りに行けるのではないか。
そう思い、そんな自分を想像して、わくわくする。
私はこんな無敵のスーパーウーマンみたいなわたしになりたかったんだと思う。
「夢奈」という名前にもあるように、多くの人に夢を与えたかったんだと思う。
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確かに14歳の時には戻れない。けれど、今からでもなりたい自分を目指すのに遅くはないはず。
気が付くといつもの癖で、ポンコツな自分が出てきそうになると、その場から離れたり、逃げたりしてしまう。
けれど、「大丈夫。どんなわたしでも十分凄いんだから!」
そんなちょっとしたエールを頑張っている自分に贈れる人が増えたとしたら。
ちょっと幸せで、わくわくする人が増えるのではないでしょうか。
そんな社会になったらいいなと。私は思います。
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