【ウェブデザイン考察】仕事のプライドがブランディングにつながる
「ブランドはコアバリューのコンテナだ」「D2Cは世界観の構築」とbebitの藤井保文さんとTakramの佐々木康裕さんが対談で語っていたのを思い出します。
今回見つけたのは養老ミート株式会社さんのウェブサイト。
素晴らしいなと思った点を紹介させていただきます。
デザイン紹介
まずファーストビューで目に飛び込んでくるのは真っ赤な背景に黒い牛。
そしてキャッチコピーは「最高ランクの、作り手であれ」。
牛と仕事に対してのこだわりを感じます。
企業にとってウェブサイトやSNSは重要なユーザーとのタッチポイントです。
特に企業サイトの場合、ぱっと見の印象やどのような情報を発信しているかが仕事に直結することもあるでしょう。
おしゃれすぎて何のサイトやねん!?みたいなのはよくあることですが、ぱっと見で何をやっているのか、何が特徴なのかを表せられるのは超重要だと思います。
そしてセカンドビューは「仕事の質が、肉の質に出る」。
それに続くのはこだわりへの説明文。
ブランド牛という高級食材に対して、人はどう価値を感じるのでしょうか。
どんなこだわりがあるのか。どこで育ったのか、何を食べて育ったのか、どんな環境だったのか、どんな遺伝子なのか、どんな歴史があるのか。
高級になればなるほど、人は頭で食事をしますし、やはりこの辺のブランドストーリーは端的にウェブに現れるべきでしょう。
そしてサードビューは画像のスライダーになっています。
ここもこだわりをアピールしているセクションですね。
画像にコピーを載せて仕事へのこだわりを表現しています。
ここから下は商品紹介。
ファーストビューからサードビューまで、さっとスクロールするだけでこだわりを感じられたからこそ、取り扱いブランドは高級ブランドなんだろうなと想定させられます。
記事冒頭で書いた、「ブランドはコアバリューのコンテナ」「D2Cは世界観の構築」ということを考えると、やはり企業ウェブサイトは自分たちの価値を煮詰めて煮詰めてしぼり尽くした結果生まれてくる一滴に集約されるべきだと考えさせられます。
その一言からキャッチコピーが、デザインが、コンテンツが生まれてくるからです。
そしてその一滴にどのようなユーザーが共感してくれるのか、どうしたら共感してくれるのかを考えながら仕事をすることこそがブランディングと言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回は養老ミートさんのウェブサイトを紹介させていただきました。
ウェブサイトを作るにはそこそこお金がかかります。
wixなんかで作れば無料のに、です。
でも養老ミートさんのように、企業のコアバリューを絞りにしぼって、ユーザーに最高の世界観を提供できれば、コアなファンが生まれます。
このような費用対効果をどう捉えるかは経営戦略によるでしょうが、中小企業において、顧客と良い関係を築くためには良い選択となるのではないでしょうか。
書いた人
Tree Public Squares バンジー
https://tree-public-squares.com/
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